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【Rudolf Fauth:ルドルフ ファウス家のワイン】

ファウス家の歴史は、アウグスト ファウスUが1920年代の設立した農園とセラーが始まりです。
1958年にハインツ ファウスが引き継ぎ、1970年からボトルでのワイン販売を始めました。彼は甘く香り高いワインを好み、`74年に初めてアイスワインを造りました。
彼の息子のルドルフは、ラインガウのシュロス ヨハニスブルクで修行をし、またガイゼンハイムのワイン学校でも学びました。
その後、父親とワイン造りを共にし、現在父は引退し、彼が引き継いでいます。
ラベルにはハインツの名前が残っています。所有する畑は24haで、75%が白ワイン用品種、残りが赤ワイン用です。
最も大きな畑は、ウーデンハイムにあります。収穫のうち、良い1/3が、ファウスの名前で、ほとんどが国内の個人客に売られます。
父ハインツの長年の経験が、BAやTBA、アイスワインの成功に役立っています。
ただ、父はリースリングやシルヴァーナなど伝統的な品種のアイスワインを造っていましたが、
ルドルフは、普段使わない葡萄品種から、たとえばカベルネ ソーヴィニオンのロゼなどの、おもしろいアイスワインを造ろうとしています。
白ワインは、、自然な酵母を使いステンレスタンクで発酵され、フレッシュなスタイルに仕上げています。
アイスワインだけは、特別に培養された酵母で安定した発酵をさせています。また、アウスレーゼやBAは、伝統的な600リットルの樽で熟成させています。
注目すべきはアイスワイン以上のクラスで、とてもリーズナブルです。




フルーツのような果実の甘さと酸のバランスが素晴らしい
リースリングで造る、リーズナブルなアウスレーゼ。
KA−499 2014 Udenheimer Kirchberg Riesling Auslese
ウーデンハイマー キルヒベルク アウスレーゼ 375ml  
《白》【甘口】
生産者:ルドルフ ファウス家
葡萄品種:リースリング
残留糖度:73.2g/l
酸度:9.7g/l
アルコール度数:9.5%

リースリングの畑は、白亜やローム、黄土が混ざった土壌で、標高170mです。
2014年の収穫は10月4日に行われました。
実が小さく、レーズンのように乾燥した黄金色の実を厳選して収穫。
アルコール発酵は、ステンレスタンクで22日間行います。
甘さと酸のバランスが素晴らしく、非常にフレッシュで生き生きとしたワインです。
ピーチやアプリコットのアロマが広がります。
果物を使ったシャーベットなどのデザートと合わせるのがオススメです。
`14VTのボトリングは2015年1月29日に行いました。

                     2,200円(本体価格2,000円)
                       <スクリューキャップ>




アイスワインを造るため育てた葡萄ですが、規定を僅かに満たすことが出来ずアウスレーゼとしてリリース
毎年アイスヴァインに挑戦するルドルフ ファウスだからこそ造ることが出来る、自然の賜物です
KA−636 2018 Udenheimer Kirchiberg“Eismond”Riesling Auslese
ウーデンハイマー キルヒベルク “アイスモント”リースリング アウスレーゼ 375ml 
《白》【甘口】
生産者:ルドルフ ファウス家
葡萄品種:リースリング
残留糖度:160.0g/l
酸度:7.5g/l

収穫は2019年の 1月 20日の夜から 21の明け方にかけて行われました。この日はちょうど皆既月食の時でした。
ドイツでは「アイスモント」と呼ばれるため、ワインにその名が付きました。
もともとは、アイス ヴァイン を造ろうとして収穫を行いましたが、気温が十分に下がらなかったため(ワイン法で規定されているのは外気温がマイナス 7度以下)、アウスレーゼとしてリリースされています。
しかしワインはアイス ヴァイン に限りなく近い味わいを持っています。
収穫した葡萄は一部が凍った状態でプレスされます。
発酵はステンレスタンクで行います。真冬の夜中に収穫した凍った状態の葡萄を低い温度で発酵させるため、その工程は非常にゆっくりと進みます。
ワインは典型的なトロピカルフルーツのアロマ、そしてハチミツの要素を持っています。
集約のある甘い果実味の中 に心地よく優しい酸が感じられ、まさにアイス ヴァイン を思い起こさせる味わいです。

                           2,750円(本体価格2,500円)
KA−636は、只今品切れ中(2022年3月16日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。








KA−423 2014 Udenheimer Kirchberg Eiswein
ウーデンハイマー キルヒベルク アイスワイン 375ml  
《白》【極甘口】
生産者:ルドルフ ファウス家
葡萄品種:リースリング
残留糖度:163.0g/l
酸度:9.3g/l

2012年は、アイスワインにチャレンジする生産者が少なく、気温も凝結するまでなかなか下がらなかったため、アイスワインの収穫量は限られています。
フルーツキャンディを思わせる、甘くフルーティな香り。
クリーンな味わいです。
アイスワインらしいしっかりとした酸があります。

     3,630円(本体価格3,300円)

エチケットが新しくなりました。







外気温がマイナス7 度以下で収穫しなければならないという規定があるアイスヴァインは
近年の気候変動の影響で生産が難しくなっており、たいへん貴重なワインです

KA−637 2018 Udenheimer Sonnenberg Riesling Eiswein
ウーデンハイマー ゾンエンベルク リースリング アイスヴァイン 375ml 
《白》【極甘口】
生産者:ルドルフ ファウス家
葡萄品種:リースリング
残留糖度:188.3g/l
酸度:8.2g/l

外気温がマイナス7度以下で収穫しなければならない、という規定があるアイス ヴァイン は、気候変動の影響で造るのが非常に難しくなっている、たいへん貴重なワインです。
気温が下がるまで辛抱強く待つ忍耐力、待っている間に葡萄が痛んでしまい、収穫を失うかもしれない、というリスクを負いながら畑で数多くの作業を行った結果、得られた努力の賜物と言えます。
このアイス ヴァイン 用の葡萄の収穫は 1月 22日に終わりました。ファウスの歴史の中でもここまで収穫が遅くなったのは初めてとのことです。
しっかりと凍った状態で収穫された葡萄は、セラーに運ばれ、凍った状態のまま圧搾されます。
果汁は非常に凝縮されているため、発酵は非常にゆっくりとしか進みません。
2018ヴィンテージのゾンネンベルクのアイスワインは香り、味わいが非常にしっかりしています。
様々なトロピカルフルーツの要素が感じられます。

                        4,400円(本体価格4,000円)







KA−537 2016 Udenheimer Goldberg Chardonnay Eiswein
ウーデンハイマー ゴールドベルク シャルドネ アイスワイン 375ml  
《白》【極甘口】
生産者:ルドルフ ファウス
葡萄品種:シャルドネ
残留糖度:149.7g/l
酸度:9.4g/l

完熟リンゴやドライフルーツ、蜂蜜を思わせるたっぷりの果実のアロマがります。
しっかりとした酸のおかげで、ワインに透明感、フレッシュさ、長期熟成のポテンシャルを与えています。

    4,620円(本体価格4,200円)

KA−537は、只今品切れ中(2021年12月11日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。










KA−544 2016 Udenheimer Kirchberg Riesling Eiswein
ウーデンハイマー キルヒベルク リースリング アイスワイン 375ml  
《白》【極甘口】
生産者:ルドルフ ファウス家
葡萄品種:リースリング
残留糖度:143.2g/l
酸度:10.0g/l

フルーツキャンディを思わせる、甘くフルーティな香り。
クリーンな味わいで、アイスワインらしいしっかりとした酸が
長期熟成のポテンシャルを与えています。

          4,620円(本体価格4,200円)

KA−544は、只今品切れ中(2021年11月20日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。




2016 年ヴィンテージについて(2017 年現地視察より)
2016 年はリースリングとシャルドネのアイスワインが出来ました。
リースリングの収穫は11 月30 日、−9.5 度の気温でした。シャルドネの収穫は12 月7 日、−8.5 度の気温でした。
こんなにも早い時期に収穫できたことは珍しいです。日が昇る直前に収穫しました。冬はこのタイミングが一番寒いです。
10 月20 日に通常のワインの収穫を終え、その後アイスワインに適さない葡萄を除きました。
そして、鳥避けのネットをかぶせて、葡萄が凍るタイミングを待ちます。
2016 年の葡萄は健康なものが多かったので、アイスワイン用の葡萄がより多く残せました。
例えば、2015 年の場合は、残しておいたシルヴァーナ1ha は気温が下がる前に葡萄が腐り、全く収穫できませんでした。
良いアイスワインを造るには、葡萄が健康でなければなりません。
乾燥した葡萄では貴腐ワインになってしまいます。アイスワインは、黄金色の粒が凍る状態がベストです。
そうすれば、フレッシュな果実感と酸のバランスの良いものができます。
同じ高い糖度でも、アイスワインはトロッケンベーレンアウスレーゼとは違う特徴を持たなければなりません。
ワイングートの経営を考えれば、毎年アイスワインを造ろうとする生産者はほんの僅かです。なぜなら、アイ
スワイン造りは天候次第であり毎年造れる保証のないギャンブルだからです。
父ハインツは80年代と90年代に8回アイスワインを造りましたが、私はこの10 年間で数回しか造れませんでした。
私は、造れなかった年も、運よくできた年も、毎年同じようにアイスワインを造るための作業と準備を行っています
それでもアイスワインを造る理由(2017 年現地視察より)
1974 年に父がアイスワインを造り始め、それ以来2、3 年の例外はあったものの、毎年挑戦してきました。
アイスワインを造ることは私たち家族にとって伝統となり、今も挑戦を続けているのです。
しかし、温暖化により自然条件が厳しくなってきました。
何度も調査員が来てアイスワイン用の畑の大きさとその葡萄の品質(アイスワインとして認められるか)、
収穫時のブドウの状態と収穫予定の面積、収穫されたブドウの収量とその品質、醸造されている途中のワインの量と品質、ボトリングされる予定の量と品質、ボトリングされた後の量などをチェックしていきます。
すべてのワインの中でも品質のコントロールが一番厳しいワインがアイスワインです。