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1648年よりワイン造りを始めたステファン エーレン家は、モーゼル中流域のレスニッヒの村にあり、建物やセラーは彼の祖父(同じくステファン エーレンという名前)によって1889年に建てられました。建物にはエルデナー トレプヒェンの畑と同じ、スレート岩が使われています。葡萄畑はエルデンとレスニッヒに2.2haを所有しています。内訳は、エルデナー トレプヒェン1.5ha、エルデナー ヘレンベルク0.2ha、レスニッヒャー フェルシュターライ0.3ha、レスニッヒャー ブルグベルグ0.2haです。これらの畑は急斜面で、最高で斜度70%の場所にあります。土壌はデボン紀のスレートで、エルデナー トレプヒェンには部分的にレッドストーンが混ざっています。このような軽い土と豊富なミネラルは、フルーティで爽やかなワインを生み出します。ここはリースリングにとってまさに最適な土壌といえ、100%リースリングだけを栽培しています。平均樹齢は25年で、15%が70年、40%が30年、45%が2〜10年樹齢です。ワイン造りには、伝統的な1000リットル入りのモーゼル フーダー、又はステンレスタンクを使っています。ステンレスタンクはフレッシュで天然のCO2(spirtz)を含んだワインを造り、木樽はワインのバランスと熟成の為に使われます。ステファンは、甘すぎるワインの信奉者ではありません。甘すぎるとワインのキャラクターを壊してしまい、ハーモニーが失われてしまうと考えています。彼は、食事に合うワイン(穏やかな甘さはあっても)、そして寿命の長いワインを造ることを自分のゴールと考えています。地元の専門家達は、1500〜1600年代のモーゼルのクラシックな味筋を守っている数少ない生産者である、といいます。`02年にエーレンは70歳になり、母親も95歳ということでミューレンホフのステファン ユステンにワイン造りを引き継ぎました。婦人のヘルマー ユステンの名前で造られますが、ワイングート名は変わりません。また、エーレンも全く引退してしまうわけではなく、畑仕事はするそうです。
エルデナー トレプフェンの畑においては、ステファン エーレンの右に出るものはいないでしょう。ワインと結婚した彼は、収穫期には年老いた母親の手を借りながら、ほとんどひとりで仕事をこなしています。生産量が少ない為、樽ごとのワインの世話は不可能です。ワインだけにかかり切っているので、宣伝をするとか言ったことにまるで無関心ですが、彼のエルデナー トレプフェンは、ワインのプロなら知っておくべきワインでしょう。
“LIFE BEYOND LIEBFRAUMILCH”by S.PIgottより
(2007年版)
ステファン エーレンは、70歳で引退し、後継者がいないため、ミューレンホフのステファン ユステンにワイン造りを託しました。ラベルには、ユステンの妻、ヘルマー ユステンの名前が使われています。しかし、引退したと言っても、ワイン造りから離れてしまったわけではなく、ステファン ユステンをサポートする形で、長年の彼の素晴らしい経験と技術を生かし、エーレンワインの更なる発展のために、力を注いでいます。
(2010年12月)

ヴェレナー ゾンネンウーア
砕けた薄い粘板岩で水はけが良く、女性的で、柔らかく香りも味わいも華やか、余韻もとっても長い。
エルデナー トレプヒェン
デボン紀のスレートで、部分的に熱を保つ赤色粘板岩が混ざっている。男性的で、骨格があり、鉱物のニュアンス、酸もしっかり感じられるワイン。
レスニヒャー フェルスターライ
灰色粘板岩で酸があり、早くから楽しめるワインを産する。
Stefan Justen(シュテファン ユステン)
1960年生まれ、1990年にミューレンホフを引き継ぎ、2002年からシュテファン エーレンのワイン造りも行っています。
ワイン造りには一生懸命な反面、自分のことはあまり多くを語らない寡黙な人柄。
所有する畑は、他の生産者がうらやむような超一流畑が中心で、献身的な畑仕事に裏打ちされた素晴らしい品質ながら、比較的価格は抑えられていることも人気の秘密です。
地元の専門家からはエーレンでリリースするワインを、1500〜1600年代のモーゼルのクラシックな味筋を守る数少ない生産者として評価されていますが、
一方で禁煙のヴィンテージの特長を生かした、巧みなワイン造りの手腕に毎年感心させられます。
伝統的にズースレゼルヴは使用せず、発酵を途中で止めて甘みを残しています。
今でこそ、モーゼルの一流の生産者の間では一般的になっているこの方法も、
実はミューレンホフが初めて試みた方法です。
また近年、辛口ワインの生産にも力を入れており、
ユステンは「辛口は甘口よりも大変」と語ります。
辛口には綺麗な葡萄を厳密に使わないと、嫌な酸が付きます。貴腐も付いてはいけません。
つまり、甘口を造るよりも畑の作業が大変になります。
ワインライターのスチュアート ピゴットはエルデナー トレプヒェンの5つの主要な生産者に挙げています。
(2017年6月)

2003 年のモーゼルは、凝縮感のある風味が楽しめる偉大なヴィンテージとして評価されています。
『ワインエンスージアスト』のヴィンテージチャートで 93 点の評価を獲得。
また、『ワインスペク テーター』のヴィンテージチャートでは、「ドイツ:リースリング」の 2003 年は 94 点といずれも 高評価です。
モイレンホフのシュテファン ユステンは、「乾燥してとても暑かった年で、ベーレン アウスレーゼやトロッケンベーレンアウスレーゼも多く造れました」と語ります。
今回入荷したの は 2003 年ヴィンテージの 2 種類のワインで、生産者蔵出しの限定品となります。
エルデン村の隣のレスニッヒ村でワイン造りを行っていたシュテファン エーレンは 2002 年に引 退し、その後はエーレンの姪の夫であるモイレンホフのシュテファン
ユステンが引き継ぎました。
そのため、2003VT はシュテファン ユステンが手掛けたワインです。
限定商品<シュテファン エーレン ラベル>
KA−963 2003 Erdener Treppchen Riesling Spätlese
エルデナー トレプヒェン リースリング シュペートレーゼ 750ml
《白》【甘口】
<Alc.8.5%>
国/地域等:ドイツ/モーゼル
葡萄品種:リースリング100%
残糖:61.0g/L
酸度:6.9 g/L
4,400円(本体価格4,000円)
KA−963は、只今品切れ中(2025年12月28日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
限定商品<シュテファン エーレン ラベル>
KA−964 2003 Erdener Treppchen Riesling Auslese
エルデナー トレプヒェン リースリング アウスレーゼ 750ml
《白》【甘口】
<Alc.9.0%>
国/地域等:ドイツ/モーゼル
葡萄品種:リースリング100%
残糖:66.6g/L
酸度:7.3g/L
5,280円(本体価格4,800円)
KA−964は、只今品切れ中(2025年12月28日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。

2006年は教科書にない、異常気象の元でのワイン造りとなりました。
そのため、生産者の手腕によってワインのスタイルは大きく異なり、さらに過去のヴィンテージに類似年が無いという異質な年となったのです。その結果、限界を超えた素晴らしいワインが誕生したのです。
〜それは気まぐれな自然がもたらした。〜
例年より若干早い6月上旬に開花し、その後雨のない夏日が7月まで続きました。土壌の保水状況は深刻で、畑の一部には乾燥による被害も出始めていました。それが8月になると一転し、雨は夏の間降り続け、冷夏となったのです。さらに不思議な天候が続きます。ようやく雨がやんだ9月は晴天が続き、真夏のように暑くなりました。すさまじい速度で葡萄の糖度は上がり、あちこちの葡萄に腐りや貴腐が目立つようになってきました。本来であれば、涼しい天候と東風によって、葡萄は乾燥していなければなりません。そうこうしている内に、9月30日から10月上旬にかけて、年間降水量の1/3にも相当する雨が降りました。こうして、ジェットコースターに乗っているかのごとく自然に翻弄されながら、収穫の10月を迎えたのです。
〜90%がベーレンアウスレーゼに達するエクスレ度〜
「雨がやんだ10月の第一週、畑の見回りにでたら、息が止まりそうになりました。」葡萄の50%にはもうボトリティス菌が付着しているのです。葡萄は急速に縮み始めました。
まずカビネットワインの収穫を開始しましたが、夜の圧搾作業でその素晴らしい結果に驚いたと言います。115エクスレもあり、上等なアウスレーゼが出来るほどだったのです。ボトリティスは瞬間的に進行し、日ごとにエクスレ度が上がっていくと同時に、葡萄はどんどん縮んで行きます。そのため、普段収穫は4〜6週間かけて行うところ、約2週間で収穫しました。収穫した葡萄の90%はベーレンアウスレーゼが出来るエクスレ度となりました。しかし、収穫量は例年の半分しかありません。「こんなことは初めてです。1976年や1959年でさえも・・・。比較できる類似年がないのです!」
〜では、いったいどんなワインが出来るのでしょうか?〜
はたしてワインに酸味は感じられるのでしょうか?
「12月に初めて試飲してみたところ、素晴らしい、ともかく素晴らしい、比類のない品質だ!最高だ!!」全てのワインのエクスレ度がベーレンアウスレーゼ級以上でありながら、しっかりとしたモーゼルらしい酸が備わっている、極めて例外的なワインが出来上がったのです。この年、Q.b.A.とカビネットは造られませんでした。そして、信じられないことですが、シュペートレーゼですらベーレンアウスレーゼの果実の甘みと、粘性のある口当たりがはっきりと感じられます。同じ2006年ヴィンテージを他の生産者と比較しても、彼らのワインは全く違う特徴を持っているのです。しかも、彼ら自身の過去(おそらく未来も)のヴィンテージとも比較できない、特別なものになりました。ユステンも、「次のヴィンテージに2006年のような味わいを期待しないで欲しい」笑いながら話していたほどです。
(2007年12月)
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