◆概要1800 年の初頭に教会の司祭（住居だった）から買い取りました。350 年前からのセラーを使用しています。湧水がセラーの温度を保つ作用をしています。
オーナーはゲアノット ハインGernot Hain（50 歳）で、バート クロイツナッハで醸造技術を学びました。妻のスザネSusanne は同じ敷地にあるホテルの経営担当です。
父親から'88 年に引き継ぎました。第二の故郷はニュイと公言するほどのブルゴーニュ好きです。
よくブルゴーニュに出かけます。50 歳になってリースリングを確立できたとの思いから、他の品種も造り始めています。
子供は2 人、テレザ（娘）16 歳とヨハネス（息子）14 歳がいます。息子はワイン造りに興味を持ち始めています。
（最近ドイツの若者の間では、ワイン造りが見直されて職業として流行しつつあります。）
Ｖ.Ｄ.Ｐ.に加入したいと思っています。「ゴーミヨドイツワインガイド2014」では、3 つ房。ヒュー ジョンソン「ポケット ワイン ブック」のピースポートの項に、優良生産者として名前が挙げられています。
◆畑情報
所有する畑は9haで、栽培する品種はリースリング80％、ヴァイサー ブルグンダーとシャルドネで10％、シュペートブルグンダーが10％弱です。
畑の内訳は、卓越した一級畑と言われるピースポーター ゴールドトレプヒェンとドームヘルが4．5ha。
他はトレプヒェンが主要で、残りがファルケンベルクです。
2015 年には畑を増やす予定です。1,500〜2,000 本植えます。平均樹齢は20 年です。
シュペートブルグンダーは斜面に植えて、シャルドネやヴァイサー ブルグンダーは平地に植えます。畑作業の手伝いに、ポーランド人2〜3 名（一人は常駐）が7〜8 月に来ます。
◆テクニック
畑で素晴らしい葡萄を造り、セラーで良い状態、正しい扱いができるかが基本と考えています。
農薬は殆ど使いません。自然酵母を使用しています。
仕事のやり方のコツは、一度にたくさん育てないこと。間引きも少しずつ、肥料も少しずつすること。
リースリングは、ストレス直前の飢えた状態にすること（ただし、大きなストレスは駄目。）12 月に温度が下がり過ぎないように、我慢強く管理すること、などです。
あまり力強過ぎず、退屈ではない味、複雑過ぎず訴えられる味、個性やキャラクターがある味わいを目指しています。
◆設備
ニューマティックワインプレスを使っています。ボトルセラーには7 万本収容可能です。温度は8〜１７度まで管理出来ます。
◆2013 年ヴィンテージ
収穫減で、55h／ha となりました（平均70hl／ha）。
2013 年は貴腐が付いたので、人工酵母を使わざるを得ませんでした。辛口は自然酵母を使用しています。
当主：グアノット ハイン
ピースポーター ゴールドトロップヒェンについて 蛇行したモーゼル川を囲む円形劇場のような形をした、銘醸畑ゴールドト ロップヒェン。南向きの斜面に位置しているため、一日中太陽の光が降り 注ぐ素晴らしい日照条件を備えています。
また、上部に広がる森が北から の冷たい風を遮ってくれるため、他の畑よりも気温の変化が緩やかで、秋 になっても急速に気温が下がらず、柔らかな酸と集約した風味を持つ葡萄 が育ちます。
また、上部の森は畑の保湿性を保つ役割もあります。石英を 多く含む、風化の進んだ濃いデヴォン紀の粘板岩の深い土壌です。
帝政末 期ローマの詩人・著述家であったアウソニウスは、西暦 371 年に記した叙 事詩『モゼラ（Mosella）』において、この畑を含んだ景観を「自然の劇場」 にたとえています。
ゲアノットは、真南向きから少しずれた区画の、集約感の少ない葡萄を早めに収穫してカビネットに使用する ことで、カビネットらしいフレッシュな味わいを表現しています。
また、それ以外の区画の葡萄でも、カビネットに使用する葡萄 を先に間引くことにより、シュペートレーゼやアウスレーゼに使用する葡萄を凝縮させています。
「良い年にはセラーで何もしなくて良い、という言葉があります。 しかし、素晴らしい状態を保つためには細心の注意が必要です」
ゲアノットは「最も大切なことは、発酵の様子を注意深く見守ることです。発酵中の音や、香り を確かめなければなりません。
発酵は 12 月〜1 月頃までゆっくりと、適正なスピードで進むこ とが大事です。
発酵温度を的確に保てるよう、暑くなったらセラーのドアを開けるなどして 15− 20℃と低めの温度になるようキープしています」と話してくれました。
ステンレスタンクは 2,000〜3,000? の異なるサイズのものを使用しています。上の階にプレス機があり、重力に逆 らわず下のタンクにプレス果汁を入れられるグラヴィティーフロー システムを採用しています。
ゲアノットは、それぞれのヴィンテージについて次のように語っています。
・2020VT：素晴らしいアロマと完璧な熟度がある一方、フレッシュなミネラリティ、素晴らし いエレガンスも持ち合わせ、２つの相対する面がうまく調和しています。
・2019VT：2018VT と同様に偉大なヴィンテージ。
・2018VT：抜きん出た年です。夏は暑かったですが、冬に雪が降ったため干ばつの心配はありませんでした。ピースポートは畑の 上部に森があり、水分が蓄えられていたことも水不足にならない要因です。
『ファインシュメッカー』による「Riesling Cup 2016」において、 ドイツ No.1 辛口リースリングに選出されました！
ド イ ツ で は 、『 Vinum （ ヴ ィ ヌ ム ）』、『 Gault & Millau （ ゴ ー ＆ ミ ヨ ）』、『 DER FEINSCHMECKER（ファインシュメッカー）』、『eichelmann（アイヒェルマン）』、『falstaff（ファ ルスタッフ）』という 5 つのワインガイドが重要視されており、
それぞれ独立した基準の下、生 産者やワインを評価しています。この 5 つのワインガイドでトップ評価を獲得する造り手が、 トーマス ハーク率いるシュロス リーザーです。
しかし、『ファインシュメッカー』が開催し た「Riesling Cup 2016」では、このシュロス リーザーが造る最高級の辛口ワイン「ニー ダーベルク ヘルデン グローセス ゲヴェックス 2015」を抑え、
ハインの「ピースポーター ゴールドトロップヒェン クーベーアー トロッケン ☆☆☆ 2015」が、その年のリースリ ング辛口部門でドイツ No.1 の栄誉を得ました。
誌面では、ゲアノットの姿が大きくページを飾 りました。グローセス ゲヴェックスを含む約 400 のワインが審査される中での快挙でした。
また、各誌の評価では、『ヴィヌム 2022』で 3.5 星、『ゴー＆ミヨ 2021』 で赤 3 房、『ファルスタッフ 2021』で 3 星、『アイヒェルマン 2021』で 4 星を獲得しています。
『ゴー＆ミヨ 2021』では、「ピースポーター ゴー ルドトロップヒェン カビネット 2019（KA-430：現行品）」が「TOP 20 ― RIESLING KABINETT」に選出されており、ゲアノットの誠実 な仕事の成果が現れていることが良く分かります。
食事と合わせるワインとして人気のヴァイサー ブルグンダーを使った辛口
ＫＡ−４３１ ２０１３ Ｗｅｉｓｓｅｒ Ｂｕｒｇｕｎｄｅｒ Ｑ．ｂ．Ａ． Ｔｒｏｃｋｅｎ
ヴァイサー ブルグンダー クーベーアー トロッケン ７５０ｍｌ 
《白》【辛口】
葡萄品種：ヴァイサー ブルグンダー
残留糖度：9．1g／l
酸度：6．8 g／l
ヴァイサー ブルグンダーは、ピノ ブランの別名で、平地の畑に植えられています。
香り良く、酸やコクもありバランスのとれた辛口ワインです。
２，５３０円（本体価格２，３００円）
辛口タイプのワインでも高い評価を得ている生産者
銘醸地ピースポートでありながら、手ごろな価格は魅力的。
KA-４３５ ２０１５ Piesporter Q.b.A. Trocken
ピースポーター クーベーアー トロッケン ７５０ｍｌ 《白》【辛口】
葡萄品種：リースリング
残留糖度：７．９g／l
酸度：７．７ g／l
グローセ ラーゲではない、森の下の畑等の葡萄を使用しています。
ゴールドトロップヒェンに比べ熟度は低いものの、辛口を造るのに適しています。
醸造はステンレスタンクで行います。
モーゼルらしいキレのある辛口仕立てのワインです。
レモンのようなフレッシュな味わい、生き生きとしたフィニッシュです。
ミネラル感が強く、生き生きとした酸が感じられます。
２，５３０円（本体価格２，３００円）
KA-５４１ ２０２０ Piesporter Goldtropfchen Q.b.A. Trocken ★★★
ピースポーター ゴルドトロップヒェン クーベーアー トロッケン ★★★ ７５０ｍｌ 《白》【辛口】
葡萄品種：リースリング
残留糖度：４．７g／l
酸度：７．２ g／l
VDP メンバーではないためグローセス ゲヴェックスと名乗ることは出来ませんが、それ に匹敵する最高の区画からの葡萄を使用します。
それを示すため、ハインはこのワインを 三つ星表示としています。
ドームヘルに隣接する区画からの葡萄を使用しています。50%ス テンレスタンク、50%大樽（シュトゥック、1,300L）で発酵、熟成させます。
モーゼルの辛 口リースリングらしい非常にバランスのとれた酸があります。
力強く、広がりのある口当 たりを感じます。アプリコットなどの黄色の果実を思わせる風味、ミネラルを感じるシャープな余韻があります。
こ のワインの 2015VT は、「ファインシュメッカー」が開催する「Riesling Cup 2016」で、ドイツのトップ生産者とし て名高いシュロス リーザーの GG を抑え、
ドイツ辛口リースリング部門で第 1 位を獲得しました。
４，６２０円（本体価格４，２００円）
ファインシュメッカー誌のリースリング辛口部門で１位！
２０１６年ファインシュメッカーにて、２０１５年ピースポーター ゴールドトロプヒェン クーベーアー トロッケンが、
ドイツ全国のリースリングから口部門のNo.１を獲得。
グアノット氏が切り抜き１ページで雑誌に掲載されており、ハインへの注目度がますます高まっています。
ＫＡ−４９４ ２０１４ Ｐｉｅｓｐｏｔｅｒ Ｄｏｍｈｅｒｒ Ｑ．ｂ．Ａ． Ｔｒｏｃｋｅｎ ★★★
ピースポーター ドームヘル クーベーアー トロッケン ７５０ｍｌ 《白》【辛口】
葡萄品種：リースリング
残留糖度：７．３g／l
酸度：９．３ g／l
ハインはＶ．Ｄ．Ｐ．のメンバーではないためグローセス ゲヴェクスは名乗ることが出来ませんが、
グローセス ゲヴェクスのような偉大な辛口ワインをと言う考えの基、このワインを造りました。
葡萄の平均樹齢は２５年、畑は南を向いており、標高は１００ｍから１５０ｍ、斜度６０度の斜面です。
土壌はデポン紀の青色粘板岩や、風化した粘土質の岩です。
｀１４年の収穫は１０月１２日に行われました。
収穫量は６０ｈｌ／ha。
葡萄の状態は健康で、良く熟しています。
発酵は自然酵母で行います。発酵後、酵母と共にステンレスタンクで２ヶ月間熟成します。
（｀１４年が「ゴーミヨドイツワインガイド２０１６」で８５点）
４，６２０円（本体価格４，２００円）
意図して収穫を早め、カビネットらしい、フルーツ溢れる味わいにしています
ＫＡ−４２８ ２０１２ Ｐｉｅｓｐｏｔｅｒ Ｇｏｌｄｔöｒｐｆｃｈｅｎ Ｋａｂｉｎｅｔ Ｆｅｉｎｈｅｌｂ
ピースポーター ゴルトトレプヒェン カビネット ファインヘルプ ７５０ｍｌ 《白》【やや辛口】
葡萄品種：リースリング
残留糖度：25．6g／l
酸度：8．1 g／l
意図して収穫を早め、カビネットらしいものを造ろうと心がけています。
それでも一般的なピースポーター ゴールドトロップヒェンより構成はしっかりしています。
醸造はステンレスタンクで行います。
熟したフルーツのアロマ。ミネラル感のあるフィニッシュがあります。
甘さのバランスが非常に良くとれています。
ミネラルは強く感じません。フルーツ溢れるわかりやすい味わいです。
'12 年が、「ゴーミヨドイツワインガイド2014」で86 点。
２，９７０円（本体価格２，７００円）
カビネット用の区画を決め、収穫前に完全な状態にするよう畑のケアをしています
ＫＡ−４３０ ２０１６ Ｐｉｅｓｐｏｔｅｒ Ｇｏｌｄｔöｒｐｆｃｈｅｎ Ｋａｂｉｎｅｔ
ピースポーター ゴルトトレプヒェン カビネット ７５０ｍｌ 《白》【甘口】
葡萄品種：リースリング
残留糖度：６５．７ｇ／ｌ
酸度：９．４ｇ／ｌ
ハインでは、ゴールドトロップヒェンのカビネットの区画を決めています。
そしてフレッシュな味わいが大切と考え、他の葡萄より早めに収穫しています。
また、他の区画でもカビネットに適した葡萄は先に収穫して使います。
結果、残りの葡萄の糖度がより高くなる間引きの効果もあります。
醸造はステンレスタンクで行います。
とてもバランスが良く、飲みやすい味わいです。
上質な味わいの中に、ほどよい酸も感じられます。
ミネラルが強く感じられ、、バランスよく飲みやすい味わいです。
２，９７０円（本体価格２，７００円）
｀１６ヴィンテージが「ゴーミヨドイツワインガイド２０１８」で８７点、「ヴィヌム２０１８」で９１点、「ワイン アドヴォケイト２３６」で８９点
ＫＡ−４２９ ２０２１ Ｐｉｅｓｐｏｔｅｒ Ｇｏｌｄｔöｒｐｆｃｈｅｎ Ｓｐãｔｌｅｓｅ
ピースポーター ゴルトトレプヒェン シュペートレーゼ ７５０ｍｌ 《白》【甘口】
葡萄品種：リースリング
残留糖度：７３．０g／l
酸度：１０．３ g／l
軽快でフレッシュな甘さ控えめの飲み口のカビネットや、凝縮した果実の風味としっかりとした甘みが感じられるアウスレーゼに 対し、
酸と甘みのバランスに優れ、どちらの良さも楽しめるのがシュペートレーゼの魅力といえます。
毎年、状態を良く観察して、 シュペートレーゼにする樹を決めていきます。
クラシックなスタイルのシュペートレーゼです。素晴らしい艶があり、外観からも 葡萄の実がよく熟していたことを見て取ることが出来ます。
口の中いっぱいに果実味が広がります。
醸造はステンレスタンクで行 います。
３，８５０円（本体価格３，５００円）
ＫＡ−６２９ ２０１９ Ｐｉｅｓｐｏｔｅｒ Ｇｏｌｄｔöｒｐｆｃｈｅｎ Ａｕｓｌｅｓｅ
ピースポーター ゴルトトレプヒェン アウスレーゼ ７５０ｍｌ 《白》【極甘口】
葡萄品種：リースリング
残留糖度：１１６．３g／l
酸度：８．７ g／l
非常に凝縮感のあるアウスレーゼです。熟したリンゴや蜜を思わせるアロマ、濃厚でリッチで熟していますが、
しっかりとした酸 が全体を支え、重たさは一切感じられない、とても洗練された味わいです。
醸造は全てステンレスタンクで行います。
５，２８０円（本体価格４，８００円）
★「ヴィヌム 2021」93 点 ★「ファルスタッフ 2021」93 点 ★「アイヒェルマン 2021」92 点
「第２の故郷はブルゴーニュ」と語るハインの渾身の１本
モーゼルで造るエレガントなスタイルのシュペートブルグンダー
ＫＡ−５００ ２０１５ Ｓｐäｔｂｕｒｇｕｎｄｅｒ Ｑ．ｂ．Ａ． Ｔｒｏｃｋｅｎ
シュペートブルグンダー クーベーアー トロッケン ７５０ｍｌ 《赤》【フルボディ】
葡萄品種：シュペートブルグンダー
熟成：フレンチバリックで１２ヶ月
ピースポート村の4 つの区画からの葡萄を使用しています。
畑の標高は 150200m 。土壌はスレートや砂質、砂利質です。
フレンチバリックで 12 ヶ月熟成させます。
樽は、新樽、 1 3 年樽、それ以上を使用しています。
チェリーや野生のベリー系果実のフレイバーが漂います。
骨格のしっかりとした、きれいなタンニンがあります。
３，６３０円（本体価格３，３００円）
ＫＡ−５００は、只今品切れ中（２０２４年２月３日）です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
ＫＡ−７５４ ＮＶ Ｒｉｅｓｌｉｎｇ Ｓｅｋｔ Ｂｒｕｔ
リースリング ゼクト ブリュット ７５０ｍｌ 《白》【発泡・辛口】
＜瓶内二次発酵＞
葡萄品種：リースリング
残糖：10．3 g/L
酸度：6. 6 g/L
熟成：瓶詰後 18 ヶ月
伝統的な瓶内二次発酵によるゼクトです。
瓶内二次発酵による複雑 さと、リースリングらしいフレッシュな酸とミネラルが楽しめる魅 力的なキュヴェとなっています。
リンゴや柑橘系の果実のアロマ、 かすかにイーストや焼いたパンの香ばしい要素が感じられます。
き め細かく生き生きとした泡があり、フレッシュでキレのある辛口に 仕上がっています。
収穫した葡萄は非常に優しくプレスします。
ス テンレスタンクで発酵させます。
シャンパーニュと同様にベースワ インはいくつかのヴィンテージをブレンドすることもあります。
ボ トルでの熟成期間は規定の 9 ヶ月よりさらに長く 18 ヶ月です。
４，１８０円（本体価格３，８００円）
ＫＡ−７５５ ＮＶ Ｒｉｅｓｌｉｎｇ Ｐｒｅｓｔｉｇｅ Ｓｅｋｔ Ｂｒｕｔ
リースリング プレスティージュ ゼクト ブリュット ７５０ｍｌ 《白》【発泡・辛口】
＜瓶内二次発酵＞
葡萄品種：リースリング
残糖：7. 7 g/L
酸度：6. 4 g/L
熟成：瓶詰後 18 ヶ月
ベースワインに使うリースリングは冷涼な区画のものを選んでいます。
非常にフレッシュでキリッとした酸がありま す。
熟したリンゴの蜜を思わせるニュアンスあり、複雑さがあります。
収穫した葡萄は非常に優しくプレスし、樽で発 酵させます。
ベースワインはシャンパーニュと同様にいくつかのヴィンテージをブレンドすることもあります。
ボト ルでの熟成期間は規定の 9 ヶ月よりさらに長く 18 ヶ月です。
５，２８０円（本体価格４，８００円）
