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ヴァントゥ(Ventoux)という言うAOPを聞いて直ぐにローヌ地方と出たらかなりフランスワイン通ですね。ワインは2009年からシンプルに3つのカテゴリーに分類されます。
AOP 原産地呼称保護ワインAppellation d’Origine Protegee
IGP 地理的表示保護ワインIndication Geographique
Protegee
Vin de Table テーブルワイン
何故こんな説明をしたか?と言うと、AOP ヴァントゥー(VENTOUX)よりIGPヴォークリューズ(VAUCLUSE)の方が皆様の耳に馴染んでいらっしゃるかもしれないと思ったからです。
このドメーヌ・ドゥ・ラ・コンブ・オー・マはCote du Rhoneの南のアヴィニヨン(Avignon)から北東に位置しており1912mあるヴァントゥー山の裾野に位置し、標高は高いのですが、畑自身は平らで、とてもワイン造りに適しております。
その為、葡萄に綺麗な酸味が残ります。ローヌの中でも実は穴場のワイン産地、こういう所に実はお宝が沢山あるのです。
自転車のレース、La tour de Franceでも有名な山ですね。
ミストラル(mistral)の強風の為、病気も少なく無農薬の隠れ生産者も多いのです。
と、言うと聞こえが良いのですが、値段の安い産地なので高い化学肥料を使えないという声もちらほら
(笑)結果、質の良い葡萄が何気に沢山存在するのです。
トマ・アユン氏は(Thomas Ayoun)、1989年1月13日生まれ、3代続く農家のこの地で生まれました。
お父様の代は葡萄やトマト等の果実など栽培し、それを販売。ワインは造っておりませんでした。
トマ氏は農業を多角化したく、ワインを造ろうと!高校を卒業後、モンペリエ大学で醸造学を学び、オノロジストの資格を取得しております。
高校時代からお付合いのあった奥様、マリー・ソフィ・ジュリアンさん(Marie-Sophie Jullien) のご実家は実はワイナリー。
しかし彼女は建築家の勉強をしてワイン造りには興味がありませんでした。
しかしトマが大学卒業後、ガランス(Domaine de La Garance)という有名なワイナリーを筆頭に次々とワイナリーで働くうちに、彼女もワイン造りに興味を持ち、2018年から一緒に手伝いを始めました。
トマは醸造を沢山経験したく、春に収穫のニュージーランドでもワイン造りをしました。
最初の2018年はまだ経験不足の為、雨で葡萄を駄目にしてしまい、実際にワインを造れたのは2019年からです。
お父様から引き継いだ畑は16ha、とても2人ではやりきれなく、必要な季節毎にアルバイトを頼んでいます。
お父様はBIOではありません。2018年から無農薬に切り替えました。
有難いことに隣の畑がビオディナミ実践者、トマ達もビオディナミに切り替えたいのですが、今は借りている醸造所ですが、2023年に醸造所が完成予定なので、とても手が回りません。
醸造所が落ち着いたら、家の前にあるので、ゆっくりとビオディナミに切り替える予定です。
16haもあるので、畑の個性は様々。家の前は砂地ですが、一番お気に入りの畑は粘土石灰質です。
16haの内訳は7haのグルナッシュ、4haのシラー、2haのカリニャン、3haは白の品種グルナッシュ・ブラン、ルーサンヌ、クレレットの3種類の葡萄です。
標高は350〜500mに位置し、土壌からのミネラルたっぷりのエレガントなワインを造ります。
近所のマダムが高齢になり、4haの畑が売りに出され、それを購入予定です。
そこにはクレレットやムスカが植わっているので、白が少なかったので有難い畑とご縁がありました。
様々な品種: があるので、収穫は8月下旬から10月中旬迄と、何と8週間もかかります。
基本的にアンフォラを用い、瓶詰時に1〜2rのSO2を添加します。
まだ新しいワイナリーですが、ベルギー、カナダ、アメリカ、デンマーク、中国に輸出しており、初めて今回日本にもご縁がありました。
4歳のお嬢様と3人暮らし、今度訪問した時には、新しい醸造所で試飲が出来るのが楽しみですね。(2023.1.31第1回目訪問 / 新井順子)
2021 SYRAH“IGP VAUCLUSE”
シラー“IGP ヴォークリューズ” 750ml
《赤》【フルボディ】
キュヴェ名由来:品種名, 初出荷のVT: 2020年産, 今回出荷のVT: 2021年産
格付: IGP VAUCLUSE / ROUGE, 年産数: 3,000 本, 品種: 100% SYRAH
度数: 13.5%, 栽培面積: 1,15 Ha, 畑向き: 北西向き, 土壌: 粘土石灰質
畑標高: 400m, 平均樹齢(2023年時): 40 年, 剪定法: ドゥーブル・コルドン・ロワイヤ
密植度: 4,200 本/ha, 平均収量: 20 hl/ha, 収穫: 手摘収穫
農法: BIO, BIO認証: AB申請中
醸造: 100%除梗し圧搾後2ヶ月マセラシオン、アンフォラで6ヶ月熟成
除梗: 100%, 発酵タンク: レジン(樹脂), 低温浸漬: 低温浸漬無
マロ発酵: マロ発酵有, 発酵期間: 60日間, 発酵温度: 最大 24度
酵母: 自生酵母, 熟成タンク素材: 100年以上のアンフォラ(terracota, 1800 liters)
新樽比: オーク樽無、アンフォラのみ, 熟成期間: 6ヵ月, フィルター: フィルター無
SO2(亜硫酸)添加量: 瓶詰時のみ 1-2mg/L
遊離型亜硫酸(分析表値): 9 mg/L, 総亜硫酸(分析表値): < 20 mg/L
コラージュ(清澄): 清澄無, 栓: Diam 5 - 49 mm, 瓶詰: 2022年7月, 熟成可能年数: 5年
ドメーヌ名のコンブ・オー・マ(COMBE AU MAS)の由来ですが、ここは水源があり、夏でも一年中、水が流れます。
1850年に農場が出来ました。その水源はMont-Ventoux(町の名前)からドメーヌのあるVallonに来ており、その別名がcombeです。
masは南仏で良く使用します。そのMont-Ventouxからドメーヌまでの水の道の事を言い、この貴重な水のおかげでワイナリーが保てるので名前を付けました。
標高400m、粘土石灰質土壌のいくつかの小さな区画で有機栽培された樹齢40年のシラー100%のファーストヴィンテージは2020年。
手摘みで丁寧に収穫し、自生酵母で発酵。除梗し、1-2ヶ月のマセラシオン(ほとんど抽出しない)、テラコッタ製アンフォラで6ヶ月間熟成させます。
春に瓶詰めされ、清澄やろ過は行わず、SO2は瓶詰時に極微量添加(1-2mg/L)します。
このフルーティーなシラーには大きな驚きがあります。香りは、シロップ漬けのスミレ、ブルーベリー、ブラックベリーのノートが感じられます。
口当たりはしなやかで、溶け込んだ綺麗なタンニンが果実味豊かです。
4,532円(本体価格4,120円)
新井順子氏評: 9/25に収穫したシラーを100%エグラッペして2ヶ月マセラシオン。その後プレスして6ヶ月アンフォラで熟成。
2022 CALABRUN“VIN DE FRANCE”
カラブルン “ヴァン ド フランス” 750ml
《白》【辛口】
キュヴェ名由来: プロヴァンス語で「黄昏」「夕暮れ」の意。
太陽が沈む瞬間、光と影の間にマジックアワー(黄昏時)を指す
初出荷のVT: 2021年産, 今回出荷のVT: 2022年産
格付: VIN DE FRANCE / BLANC, 年産数: 1,900 本
品種: VERMENTINO,GRENACHE BLANC, 度数: 14.0%
栽培面積: 0,5 Ha, 畑向き: 南東向き,土壌: 粘土石灰質
畑標高: 350m, 平均樹齢(2023年時): 35 年, 剪定法: ドゥーブル・コルドン・ロワイヤ
密植度: 4,400 本/ha, 平均収量: 30
hl/ha, 収穫: 手摘収穫
農法: BIO, BIO認証: AB申請中
醸造: 除梗後、マセラシオン タンクで4ヶ月。圧搾後、アンフォラで6ヶ月間熟成
除梗: 100%, 発酵タンク: レジン(樹脂), 低温浸漬: 低温浸漬無
マロ発酵: マロ発酵有, 発酵期間: 15日間,発酵温度: 最大 18度
酵母: 自生酵母, 熟成タンク素材: 100年以上のアンフォラ(terracota, 1,800 liters)
新樽比: オーク樽無、アンフォラのみ, 熟成期間: 6ヵ月, フィルター: フィルター無
SO2(亜硫酸)添加量: 瓶詰時のみ 1-2mg/L
遊離型亜硫酸(分析表値): < 7 mg/L, 総亜硫酸(分析表値): < 20 mg/L(天然由来含む)
コラージュ(清澄): 清澄無, 栓: Diam 5 - 49 mm, 瓶詰: 2023年4月
熟成可能年数: 3年
品種: VERMENTINO, GRENACHE BLANC
VIN DE FRANCEの為、ヴィンテージ記載無
ドメーヌ名のコンブ・オー・マ(COMBE AU MAS)の由来ですが、ここは水源があり、夏でも一年中、水が流れます。
1850年に農場が出来ました。その水源はMont-Ventoux(町の名前)からドメーヌのあるVallonに来ており、その別名がcombeです。
masは南仏で良く使用します。そのMont-Ventouxからドメーヌまでの水の道の事を言い、この貴重な水のおかげでワイナリーが保てるので名前を付けました。
5,412円(本体価格4,920円)
Domaine表記がない理由: SAUVAGEとCALABRUNはVIN DE FRANCEなのでPDO(原産地呼称保護)やPGI(地理的表示保護)のようにドメーヌ表記が出来ない為、他のキュヴェとは異なり、ラベルにはDOMAINE DE LA COMBE AU MASではなくCOMBE AU MAS表記となっています。全て自社畑でDomaine表記キュヴェと同じように造っていますが法的な問題で表記だけが異なるそうです。
新井順子氏評:
ヴェルメンティーノ、グルナッシュブラン。収穫後エグラッペ(除梗)してそのままタンクで4ヶ月半マセラシオン。その後プレスしてアンフォラで熟成。
2021 RIGAOU“AOP VENTOUX”
リガウ“AOP ヴァントゥ” 750ml
《赤》【ミディアムボディ】
キュヴェ名由来: リガウ(RIGAOU)は、プロヴァンス語で「赤い渓谷」を意味し、オレンジ色の首を持つ鳥(プロヴァンスで沢山います)を指す。(フランスでは「ルージュ・ゴージュ(rouge-gorge) 喉が赤いという意味」和名コマドリ)で。明るく小さな赤です。
初出荷のVT :
2019年産, 今回出荷のVT: 2021年産, 格付: AOP VENTOUX
年産数: 15,000 本, 品種: 50% GRENACHE, 30% SYRAH, 20% CARIGNAN
度数: 13.5%,栽培面積: 3,2 Ha, 畑向き: 南東向き, 土壌: 粘土石灰質
畑標高: 350m,平均樹齢(2023年時): 30 年, 剪定法: ドゥーブル・コルドン・ロワイヤ
密植度: 4,400 本/ha,平均収量: 35 hl/ha, 収穫: 手摘収穫
農法: BIO, BIO認証: AB申請中
醸造: グルナッシュ&シラー : 6日間のマセラシオン。
カリニャン : 14日間のカルボニックマセラシオン。
ブレンド後、タンクで発酵、アンフォラで3ヶ月間熟成。
除梗: 80%(カリニャンはカルボニックマセラシオンのため不可), 発酵タンク: レジン(樹脂)
低温浸漬: 低温浸漬無, マロ発酵: マロ発酵有, 発酵期間: 6日間
発酵温度: 最大 24度,酵母: 自生酵母
熟成タンク素材: 100年以上のアンフォラ(AMPHORE) (terracota, 1800 liters)
新樽比: オーク樽無、アンフォラのみ, 熟成期間: 3ヵ月, フィルター: フィルター無
SO2(亜硫酸)添加量: 瓶詰時のみ 1-2mg/L
遊離型亜硫酸(分析表値): 8 mg/L, 総亜硫酸(分析表値): < 20 mg/L
コラージュ(清澄): 清澄無, 栓:
Diam 5 - 49 mm, 瓶詰: 2022年6月
熟成可能年数: 3年
ドメーヌ名のコンブ・オー・マ(COMBE AU MAS)の由来ですが、ここは水源があり、夏でも一年中、水が流れます。
1850年に農場が出来ました。その水源はMont-Ventoux(町の名前)からドメーヌのあるVallonに来ており、その別名がcombeです。
masは南仏で良く使用します。そのMont-Ventouxからドメーヌまでの水の道の事を言い、この貴重な水のおかげでワイナリーが保てるので名前を付けました。
ヴァントゥ山(Mont-Ventoux)の麓にあるファミリー所有の畑で土壌と生物多様性を尊重して化学的介入を排除した栽培を行っています。
添加物を加えない自然な醸造で100年前のアンフォラで熟成させるなど特色のあるワイン造りを行っています。
グルナッシュは除梗し、マセラシオン6-7日間、カリニャンはカルボニックマセラシオン14-15日間、アンフォラで1ヶ月熟成、SO2を使わずに醸造・熟成。
フレッシュな果実味とキリッとした貪欲な一面を持つ、軽やかでナチュラルなワインです。冷やして飲むこともできる。
非常に飲みやすく、消化にも良い。軽い食事や肉料理、グリルした野菜等と一緒に、喜びを分かち合うために、友人らと気軽に飲むワインです。
3,212円(本体価格2,920円)
新井順子氏評:
グルナッシュ50%、シラー30%は7日間マセラシオン、カリニャン20%はそのままカルボニックで14日間マセラシオン、その後ブレンドしてタンク発酵。とても飲み易く軽いスタイル。
2021 SYRAH“IGP VAUCLUSE”
シラー “IGPヴォークリューズ” 750ml
《赤》【フルボディ】
キュヴェ名由来:品種名, 初出荷のVT: 2020年産, 今回出荷のVT: 2021年産
格付: IGP VAUCLUSE / ROUGE, 年産数: 3,000 本, 品種: 100% SYRAH
度数: 13.5%, 栽培面積: 1,15 Ha, 畑向き: 北西向き, 土壌: 粘土石灰質
畑標高: 400m, 平均樹齢(2023年時): 40 年, 剪定法: ドゥーブル・コルドン・ロワイヤ
密植度: 4,200 本/ha, 平均収量: 20 hl/ha, 収穫: 手摘収穫
農法: BIO, BIO認証: AB申請中
醸造: 100%除梗し圧搾後2ヶ月マセラシオン、アンフォラで6ヶ月熟成
除梗: 100%, 発酵タンク: レジン(樹脂), 低温浸漬: 低温浸漬無
マロ発酵: マロ発酵有, 発酵期間: 60日間, 発酵温度: 最大 24度
酵母: 自生酵母, 熟成タンク素材: 100年以上のアンフォラ(terracota, 1800 liters)
新樽比: オーク樽無、アンフォラのみ, 熟成期間: 6ヵ月, フィルター: フィルター無
SO2(亜硫酸)添加量: 瓶詰時のみ 1-2mg/L
遊離型亜硫酸(分析表値): 9 mg/L, 総亜硫酸(分析表値): < 20 mg/L
コラージュ(清澄): 清澄無, 栓: Diam 5 - 49 mm, 瓶詰: 2022年7月, 熟成可能年数: 5年
標高400m、粘土石灰質土壌のいくつかの小さな区画で有機栽培された樹齢40年のシラー100%のファーストヴィンテージは2020年。
手摘みで丁寧に収穫し、自生酵母で発酵。除梗し、1-2ヶ月のマセラシオン(ほとんど抽出しない)、テラコッタ製アンフォラで6ヶ月間熟成させます。春に瓶詰めされ、清澄やろ過は行わず、SO2は瓶詰時に極微量添加(1-2mg/L)します。
このフルーティーなシラーには大きな驚きがあります。
香りは、シロップ漬けのスミレ、ブルーベリー、ブラックベリーのノートが感じられます。
口当たりはしなやかで、溶け込んだ綺麗なタンニンが果実味豊かです。
4,532円(本体価格4,120円)
新井順子氏評: 9/25に収穫したシラーを100%エグラッペして2ヶ月マセラシオン。その後プレスして6ヶ月アンフォラで熟成。