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【Château La Nerthe:シャトー ラ ネルト】

史実的な裏付けとなる証言と記録がかくも多く存在し、その歴史を誇ることの出来るドメーヌは数少ない。現存のシャトーは1760年に建造されたものだが、シャトー・ラ・ネルトの回想録が1560年の記録と照応するのであれば、その歴史は12世紀のシャトーヌフにおける葡萄樹と栽培の誕生に繋がる。それから200年後のローマ教皇在位の御代、シャトーヌフはその栄華に浴し、シャトーヌフ・デュ・パプの名を与えられた。
 当時、シャトー・ラ・ネルトは“グランジュ・ド・ボーヴニール/Granges de Beauvenirs”と呼ばれていた。シャトー・ラ・ネルトの存在を実証する最初の史実は1560年11月25日にピエモンテ出身のテュル・ド・ヴィルフランシュ一族の4兄弟がこの地を購入した時に遡る4兄弟の一人で、マルセイユ近郊のネルト山の、ラ・ガリーヌにあったノートルダム修道院の院長を務めたピエールの記録に、シャトー・ラ・ネルトの現在の紋章が残っている。おおよそ300年近くに亘り同一族がシャトー・ラ・ネルトを所有し、18世紀以降シャトーで造られたワインは高い評価を得、トネールやブリサック元帥、ユゼ、シュヴルーズ公爵、そしてベルグ皇太子を始め、様々な要人の称賛を受けた。(中略)
今日、
シャトーヌフ・デュ・パプのシャトー・マルゴーと呼ばれるまでに、非の打ち所のないシャトーに生まれ変わった。



2011 Châteauneuf−du−Pape Château La Nerthe Blanc

シャトーヌフ デュ パプ シャトー ラ ネルト ブラン 750ml  
《白》【辛口】生産者:シャトー ラ ネルト

品種: ルーサンヌ39%、グルナッシュ44%、クレレット11%、ブールブラン6%
平均樹齢: 40年
収量: 30hl/ha
生産本数: 24,000本
醸造: 除梗をしたブドウは圧搾し、スキンコンタクトは行わず、自然酵母を用い、温度は17℃で15日間樽とタンク(樽1/3、タンク2/3)で発酵する。
同様の樽とタンクで、シュール・リーの状態で8ヶ月熟成する。その間1週間に1回バトナージュを施す。澱引き、清澄は施さず、ろ過後に瓶詰め。
樽はフランス産で、焼き加減はミディアム、新樽1/3、1年使用1/3、2年使用1/3。

          7,370円(本体価格6,700円)





2010年ヴィンテージ
<各誌の評価>
『ワイン・アドヴォケイト』(2011年10月)  90点
シャトーヌフ・デュ・パプ白2010はルーサンヌ50%、残りがグルナッシュ・ブランとごく少量のクレレットのブレンドで、1/3がバリック発酵で造られており、生産量は1,500ケースである。
この2010年はオレンジの皮やシトラスオイル、スイカズラ、白カシス、マルメロのノートを表現している。

『インターナショナル・ワイン・セラー』(2012年1-2月)  91点
(グルナッシュ・ブランとルーサンヌが各40%、クレレットとブールブランが各10%):淡い黄金色。新鮮な桃やパイナップル、ネクタリンのアロマが蜂蜜とレモンの皮のノートによって複雑みを帯びている。
最初はスパイシーで明確で、そして中ごろにはふくよかになり、ずらりと並んだ果樹や果物の種のフレーヴァーを表現している。
フレッシュでスパイシーさがぎっしりと詰まっていて、レモンのフィニッシュである。私は豊満さと快活さを持つこのワインのブレンドが好きである。







2003 Châteauneuf−du−Pape Château La Nerthe Rouge
シャトーヌフ デュ パプ シャトー ラ ネルト ルージュ 750ml
《赤》【フルボディ】生産者:シャトー ラ ネルト
葡萄品種:グルナッシュ、サンソー、シラー、ムールヴェドル、クレーレット

シャトー・ラ・ネルトの赤ワインは、色が濃く、清澄度もちょうどよい加減だ。すみれ様とチェリー様の香りが混ざり合い、
酸味はほどよく、タンニンも十分で、力強い。同時に丸みもあって、口の中に広がっていくときは何とも心地よい。たっぷり保存に耐えるタイプ。岩野貞雄著
「ワイン逍遙」より抜粋その主流となっているワイン

             6,710円(本体価格6,100円)

ごめんなさい、只今売り切れました(2022年10月15日)。大変ありがとうございました。









2005 Châteauneuf−du−Pape Cuvée des Cadettes
シャトーヌフ デュ パプ キュヴェ デ カデット 750ml   
《赤》【フルボディ】生産者:シャトー ラ ネルト

品種: グルナッシュ43%、ムールヴェードル21%、シラー36%
樹齢: 1902年に植樹された最も古樹のブドウを使用
収量: 22hl/ha
生産本数: 17,500本
醸造: 除梗をしたブドウは木製タンクに入れ、自然酵母を用い28℃で6〜7日間発酵する。
発酵終盤には30℃に調整する。その間、ルモンタージュとピジャージュはそれぞれ1日2回施す。
12日間のマセレーション後、空気圧圧搾機で圧搾し、12ヶ月シュール・リーで樽熟成。澱引き、清澄は施さず、ろ過後に瓶詰め。

シャトー・ラ・ネルトの赤ワインは、色が濃く、清澄度もちょうどよい加減だ。
すみれ様とチェリー様の香りが混ざり合い、酸味はほどよく、タンニンも十分で、力強い。
同時に丸みもあって、口の中に広がっていくときは何とも心地よい。たっぷり保存に耐えるタイプ。(岩野貞雄著「ワイン逍遙」より抜粋その中の特選品のワイン。
“キュヴェ・デ・カデット”は、僅か5ヘクタールあまりの大変古い区画で栽培される葡萄を用いて造られます。
グルナッシュ(60%)及びムルヴェードル、そしてシラーが栽培されていて、葡萄樹はいずれも平均樹齢が80〜100年のヴィエイユ・ヴィーニュで、グルナッシュについては1893年に植樹されたもの。
カデットとは、19世紀後半よりシャトー・ラ・ネルトはもとより、シャトーヌフ・デュ・パプのワイン醸造に奔走したデュコ少佐が命名したドメーヌ最高峰のキュヴェです。

                            16,500円(本体価格15,000円)

ごめんなさい、只今品切れ中(2019年11月28日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。

<各誌の評価>
『ワイン・アドヴォケイト』(2008年10月)
シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・デ・カデット 2005  96点
シャトーヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・デ・カデットは、1972年にファーストヴィンテージが産出された、シャトーヌフ・デュ・パプで造られた最も古くぜいたくなキュヴェの一つである。
通常500〜1000ケースくらいはどこにでもある。シャトーヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・デ・カデの2005年ヴィンテージは非常に驚くべきもので、市場にも出たばかり。深いルビーやパープルカラーと、素晴らしく甘い焦点を感じ、青と黒の果実が石墨と木炭のヒント、そして大地やかすかなプロヴァンスのハーブが混ざった高貴なワインだ。同時に、フルボディで素晴らしい深さ、華々しさ、力強さ、そして偉大さを兼ね備えている。2005年の最高のものに期待するような無数のタンニンを発するが、うまく統合されていて、十分過ぎる凝縮感と果実味でワインの構造上の特徴のバランスをとっている。5年程このワインを熟成させ、30年以内に飲みきるのがお薦め。これはシャトーヌフ・デュ・パプの歴史的価値があるワインの例だ。

『ワイン・スペクテーター』(2008年4月30日)
シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・デ・カデット 2005 95点“かなりお薦め”
このワインは、注目を引くようなモカやココアのアロマをふりまき、ジューシーなプラムソース、ラズベリー、そしてキイチゴの瑞々しい口中を与えると共に、カンゾウや石墨のニュアンスも持ち合わせる。長く、強いフィニッシュは非常にキメが細かく、これが次第に勢いを増す。今から2025年にかけて飲み頃。

『インターナショナル・ワイン・セラー』(2009年1/2月)
シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・デ・カデット 2005 94点
インクのようなルビー色。エキゾチックで贅沢なダークベリーやさくらんぼジャム、カンゾウ、香料、そしてポプリの高いアロマを伴っている。極めて見事だが、同時にしなやかで的確、甘さを提供し、濃いラズベリー、ブラックベリーそして花のようなキャンディーのフレーヴァ-、さらに強いミネラルの上昇を感じる。タンニンはフィニッシュで力強さを増し、甘く濃厚な果物の広い後味を残す。

『2009年版ル・グラン・ギド・デ・ヴァン・ド・フランス』
シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・デ・カデッ 赤 2005 18/20点
たっぷりとした樽の香りが感じられ、素晴らしい広がり、深い優しさを持ち、非常に上品である。