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【Château du Grand Moulas:シャトー デュ グラン ムラ(マーク リックワート家)】

オランジュ誌から北へ10kmのところにモルナス村はあります。1958年に現在のオーナーであるマークの父、マルセル リッックワートはアルジェリアから帰還し、モルナス村のシャトー グラン ムラやウショー山脈の一部を購入しました(ウショーには、ブリュイエール《ヒース》の低木が群生しており、葡萄栽培に適した土壌であることを証明しています)。1972年以降、息子マークによって葡萄畑の開拓が始まりました。ブルドーザーで森の木々を掘り起こすことから始まり、`74年から`78年までに計28haの土地にグルナッシュとシラー、そして白葡萄品種を植えました。現在4haの土地に若木を植え、畑面積は合計32haとなりました。最近は、比較試飲の結果ゴブレ方式の方が質の高いワインが出来るという理由から、全ての品種の栽培をゴブレ方式にしています。`78年にはカーヴを設立、本格的なワイン生産が始まりました。畑は標高250mにもなるウショーの丘陵地帯にあります。土壌は、表面45cmまでは粘土石灰質土壌の土や石で覆われていますが、その下はローズと呼ばれる板石の固まりです。ミストラルや南風が常に吹き荒れる場所でもあり、葡萄の衛生状態はとても良く保たれています。また春先の霜の害などもほとんどありません。周囲の森との共存を考え、リュット レゾネ(必要なときにのみ農薬や化学肥料を使う)で畑の手入れをしています。土壌を耕し、空気を入れ換え、雑草は生えるままにしています。6月中旬には収穫量を抑える為に、青摘み作業(グリーンハーベスト)を行います。収穫は全て手作業で行います。除梗はせず、醸造はコンクリートタンクで行い、熟成も加工無しのコンクリートタンクで行います。樽熟成の効果とほぼ同様の酸化作用の効果があるというだけあり、グラン ムラのワインはスパイシィで良くこなれた味わいに仕上がっています。酸味とのバランスが良く、これは畑の条件からきています。マーク リックワークは、柔らかくこなれた味わいのワインを好んでいます。力強ければよい、濃ければよい、目立てばよい、という最近のワイン傾向には正反対の考えを持っています。料理に併せやすく、毎日飲める上質のワインです。レミントン ノーマンMW「ローヌ ルネッサンス」にも掲載されています。


FA−949 2000 Côtes du Rhône Villages Cuvée de l`Ecu Grande Réserve 

コート デュ ローヌ ヴィラージュ キュヴェ ド レキュ グランド レセルヴ 750ml
《赤》【フルボディ】 生産者:シャトー デュ グラン ムラ(マーク リックワート家)
葡萄品種:シラー(100%) 平均収穫量:15〜20hl/ha
平均樹齢:25〜30年

品種ごとに収穫、選果したあと、除梗無しでマセラシオンを始めます。
キュヴェゾン(アルコール発酵とマセラシオン)は10〜15日間、ルモンタージュ(液循環)を行います。
4年目ほどの古めの樽で8〜9ヶ月間熟成させます。清澄はなし。アロマをキープするために、ボトリング時にごく軽く濾過を行います。
{マルク・リクヴェールとイヴ・リクヴェールという兄弟は、この葡萄園をコート・デュ・ローヌの赤の最高の生産者の一つに組み入れた。
最高のヴィンテージには、少量だがクロ=レキュと呼ばれるシラー100%のキュヴェも造られている。
これは印象的な高級ワインで、タール、カシスの香りや味わいが特徴となっている。
★★★★ロバート パーカー Jr.「ローヌ ヴァレー」}

                        3,850円(本体価格3,500円)

香りも口中での印象もとても表現豊か。濃い黒いほどの色合いを持ったローブ、スミレやスパイスなどの特徴を持ったブーケは95%を占めるシラーから来るものである。口中で感じられるレグリス(甘草)は、後味で赤果実と混ざり合う。タンニン分は良くなじんでいる。★「ギイドアシェット2003」

マルク・リクヴェールとイヴ・リクヴェールという兄弟は、この葡萄園をコート デュ ローヌの赤の最高の生産者のひとつに組み入れた。最高のヴィンテージには、少量だがクロ=レキュと呼ばれるシラー100%のキュヴェも造られている。これは印象的な高級ワインで、燻煙、タール、カシスの香りや味わいが特徴となっている。 ★★★★  ロバート パーカーJr.「ローヌ ヴァレー」
FAー949は、只今売り切れました(2023年12月6日)。大変ありがとうございます。