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【Mas des Bressades:マス デ ブレサド(ロジェ マレ家)】

1963年から64年にかけてロジェ マレがこの土地を買い取り、全く何もない荒れ地を果樹園にして、1970年代に入りワイン造りを始めました。曾祖父は生物学者でSOの開発に携わり、祖父はボルドーでワイン造りに携わったという家系です。この地に初めてカベルネ ソーヴィニオンを植えたり、、樽熟成の白ワインを造ったりと、ロジェ マレは、まさにパイオニア的存在です。1996年にシリル マレ(36歳)が父親から完全に引き継ぎ、全てを取り仕切っています。シリル マレは引き継ぐ前に、モンペリエールでエノロジを勉強し、カリフォルニアやチリにも修行に行きました。現在は60haの土地を所有し、25haが畑になっています。畑の土壌は、第四期時代のローヌ特有の小石が6〜12メートルの深さまであり、各畑別、葡萄品種別で、それぞれのポテンシャルを大切にしたワインを造っています。醸造については父親のロジェ マレが確立し、シリル マレの代になりさらに品質が向上しました。赤ワインが主体ですが、白とロゼも少量生産していて、白ワインは圧搾の後、すぐに木樽に入れアルコール発酵を行い、マロラクテック発酵は行いません。赤ワインはステンレスタンクでアルコール発酵とマロラクテック発酵を行います。その後、プレスをかけない自重ジュースのみをコンクリートタンクに移し、ステンレスタンクに残ったものは、品質を見極めプレスして使うかどうか決めます。世界的な評価も高まり、地元でも人気の高いこのドメーヌのワインは、常に生産量を超えた予約が入るほどです。しかしシリル マレは品質にもまだまだ満足することなく、さらにその上を目指すべく日々努力を続けています。彼のワインはコンクールでたくさん受賞しますが、自分のポリシーで、受賞ラベルや表示はしないそうです。

秀逸な葡萄園としては、マ デ ブレサドがある。この葡萄園の生産量のほとんどがヴァン・ド・ペイ指定で市場にでているのは、ここの白がルーサンヌとヴィオニエのブレンドであり、赤はカベルネ・ソーヴィニオンとシラーのブレンドだからである。ただし彼らは少量ながらも秀逸なワインをコスティエール ド ニームのアペラシオンで生産しているのも事実である。
ロバート パーカーJr.『ローヌ ヴァレー』
(2007年版)

マ デ ブレザードのワインは2005年ヴィンテージから全てディアム(DIAM)コルクに変えています。
※(デアムコルクとは、ナチュラルコルクを二酸化炭素を使って特殊な処置をしたコルクのことです。ディアムでは、とりわけブショネを引き起こす物質の検出が、ゼロという結果を出しています。
これは近年の全てのコルクを対象とした「許容性、機能性、味覚」検証でも、ディアムはナチュラルコルクを上回る高い評価を得ました。
ディアムは、今やアロマティック名城や長期熟成の赤においても、安心できる理想的なコルクなのですが、残念ながら価格も高いのだけが若干問題です。)
(2016年10月)

        

予約無しでは味わうことが難しい実は入手困難なワイン
ローヌ県との境に位置するニーム村で、一人の熱き男がワインを造り続けています。
マ デ ブレサドの当主、シリル氏。18歳の頃からワイン造りに関わり、各畑別、葡萄品種別で、それぞれのポテンシャルを大切にしたワインを造っています。
葡萄栽培においても、自然に委ねており、化学肥料などは使用していません。
認証は既に取れているそうですが、自分のやりたいことが出来なくなるのが、一番もったいないと彼は考え、認証は取得していません。
“エントリーレベル”こう聞くと、大量に造っているワインだ、と言うイメージを持たれるかもしれません。
しかし、彼のエントリーワインは、出来る限り選別し、最高のワインを造ることを目指しており生産量も決められた量のみとなっています。
そんな彼のワインは、世界中から引き合いの絶えない、予約必須のワインとなっています。
親しみやすく飲む楽しみを感じてもらうように仕上げた「トラディション」をはじめ、白はルーサンヌ、赤はシラーと南仏の地葡萄を主体にした「エクセレンス」。
さらに、ローヌながら、カベルネを主体にして造る「レ ヴィーニュ ド モンペール」と品種もワイン毎に異なり、
南仏ワインの魅力を存分に感じて頂けることは間違いないでしょう。
(2016年5月)

長年の浸食、堆積によってもたらされた土壌:ガレ(丸石)
コスティエール ド ニームのテロワールに関して。
この地域の最も特徴的な点は“ガレ(丸石)”と言う土壌が広がっていることです。
こちらは第四紀、約300km離れるアルプスからローヌ川によって運ばれた石が堆積した土壌です。
おそらく皆様がシャトーヌフ デュ パプと効いて想像されるであろう、有名な丸石の土壌と同じもので、他に類を見ない土壌です。
昔はより広い面積を覆っていたのですが、何千年という時を経て浸食され、今は数カ所にしか残っていません。
その中にはシャトーヌフ デュ パプ、タヴェル、などがありますが、コスティエール ド ニームは中でも圧倒的に最も広い範囲でガレが残っている場所なのです。
ガレのサイズは手のひらに乗るものもあれば、両腕で抱えるほどの大きなものもあります。
忠、農作業に支障が出るため、大きなものは畑の外にのけてしまいます。
涼しい空気をもたらす2種類の風:「ミストラル」と「地中海からの午後の風」
テロワールには、もちろん土壌だけでなく気候も含まれますが、この地域で最も特徴的なのが、北から地中海側に吹き下ろす冷たく乾燥した風、ミストラルです。
非常に乾燥しているため、葡萄をまるでドライヤーで乾かすように水分を飛ばし、葡萄の病気を防いでくれる役割を果たします。
ミストラルはフランス南東部の広い範囲にもたらされますが、さらにコスティエール ド ニームには、午後になると今度は南の地中海からの涼しい風が吹き、
夏の特に暑い時期でも涼しさがもたらされます。
たとえば2003年はフランスにとって猛暑の年で、各地で葡萄が暑さで焼けてしまう被害がありました。
しかしこの際には、これらの風の作用によって、より北部に位置しているブルゴーニュよりも、コスティエール ド ニームの方が涼しかったという記録が残っています。
ミストラルは非常に風力が強いため、迷惑に思う人も多いのですが、葡萄を作っているものにとっては非常に恩恵のある風なのです。
このことから、コスティエール ド ニームは白ワイン用の葡萄栽培にも適していると言うことが解って頂けるかと思います。
断面図から見る、北部と南部の特徴
コスティエール ド ニーム喉上を断面津でご覧頂きます。
左の赤く示された部分が山側(北)で、山の地中に染み込んだ薄いなどが北から南へと抜け、コスティエール ド ニームの地中へ水分をもたらします。
コスティエール ド ニームは断面図中央のとがった部分を境目に、北部と南部に分けられます。
土壌を示すピンク色の部分がガレの地層の厚さを示していますが、マス デ ブレザドはこのコスティエール ド ニームの中でもガレが最も暑い、
北部エリアのちょうど真ん中部分に位置しています。
土壌の種類が違えばテロワールの特徴が表れるように、土壌の深さにも特徴が表れるため、このガレの厚さを知ることはコスティエール ド ニームのワイン造りにとっては非常に重要なことです。

除草剤、殺虫剤も使わないマス デ ブレサドのビオロジックなワイン造り
マス デ ブレサドでは、以前から除草剤、殺虫剤などは使用していません。
丸石の土壌には雑草は生えないのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、石と石の間から雑草は生えてしまいます。
毎年石を掘り返すようにして雑草のケアを行いますが、この土壌は農機具へのダメージが大きく、苦労をしている点でもあります。
 また害虫対策には、ホルモンカプセルで対応しています。
有機栽培は最近始めたことではなく、父の時代から変わらず続けています。そして、そろそろ法的な認証を取得しても良いだろうと思い、
2017年に正式な申請を出したところです。
忠、申請から3年間は、きちんと規定に沿った葡萄造りがされているかを確認する審査がありますので、実際にラベルに認証マークが入るのは2019年以降になるかと思います。
今後モコのように、自然に優しく、ガレの特別な土壌のテロワールそのものを表現出来るような、葡萄造りを続けてゆきたいと思っています。




機械摘みのメリット:最新技術と「昔ながら」の良いところを取り入れる
収穫はほぼ全てを機械で行っています。
あえて奇怪でする一番のメリットは、一気に収穫することが出来ることです。
たとえば、ある区画を手摘みで収穫した場合、複数のスタッフと作業したとしても数日かかるところ、機械摘みでは私たった一人でも約4時間で収穫を終えることが出来ます。
また、時間を短縮出来るだけではありません。収穫を開始する際には、収穫にかかる時間を逆算して作業を開始するため、より時間のかかる手摘みの場合は、
例え葡萄が理想の成熟度に達していなかったとしても作業を開始せざるを得ない場合がありますが、機械摘みであれば「今がベスト」と判断したその日のうちに収穫を終えることが出来ます。
また、最新式の収穫機は収穫の時点で葉や葡萄果実以外の不要物を自動でオ除けたり、ある程度の選果をしたり出来る機能が付いていますし、除梗も自動で行ってくれます。

最終的には、葡萄がワイナリーに到着した後、振動式の選果台でさらに人の目を通して不要なものを除いていきます。
写真多くに見えるチューブは、収穫時の外気温が扱った際に、葡萄を冷やしながら次の行程に運ぶことが出来る、冷却装置付きのチューブです。
このように、最新の機械の手も借りますし、人間の目という昔ながらのやり方、どちらの良いところも採用して少ない人数でも効率の良い作業を目指しています。

マセラシオン後にフリーランジュースを得た後、コンクリートタンクから果皮を取り出す作業。デキュヴァージュを手作業で行います。
個々で得られるフリーランジュースはプレスジュースに比べてよりピュアな果実味があります。
しかし、プレスジュースももちろん大切で、より品質の高いプレスジュースを得るため、なるべく葡萄を傷めないように手作業でデキュヴァージュを行っています。
 デキュヴァージュでタンクから書き出された果皮は、空気圧のプレス機で優しく果実を圧搾します。
先ほども申しましたように、フリーランジュースにはよりピュアな果実味があり、それに対してプレスジュースは、よりタンニンが強くなります。
これらの果汁の特徴は異なりますので、テイスティングをしっかりと行い、それぞれのワインのフリーランジュースとプレスジュースを使う割合をしっかりと見極めるのも私の大切な仕事のひとつです。
またコンクリートタンクは壁が厚いため、内部の温度が安定するという点から、多くのキュヴェの発酵タンクに採用しています。
熟成樽にもテロワール
多様な産地からの樽を使用し、支配的味わいを避ける

樽の素材は、基本的にはフランス産ですが、様々な産地の、様々な森の機からの樽をあえて使用しています。
やはり森にもテロワールがあり、また内部のローストの具合によっても樽に個性が生まれます。
ですから、ひとつの味わいが支配的になることを避けるために、様々な産地の樽を使用しています。




世界が奪い合う、実は幻のブラン“トラディション”

FA−678 2021 Costières de Nîmes Blanc Cuvée Tradition

コスティエール ド ニーム ブラン キュヴェ トラデション 750ml  
《白》【辛口】 
地域:コート デュ ローヌ
生産者:マ デ ブレサド
葡萄品種:ルーサンヌ(50%)、グルナッシュ ブラン(30%)、ヴィオニエ(10%)、マルサンヌ(10%)

樹齢:10〜15年

それぞれ個々に発酵させ、発酵後、味を確認しながら、熟成させます。
発酵と熟成は共にタンクで行われます。フレッシュで青リンゴの甘酸っぱさを思わせる香りがあり、マイルドな口当たりと柔らかい果実実を持ち、ボリュ−ムも豊かでコクがある、
飲み応えのあるワインです。ロンドンの品評会で金賞の中の金賞(各地域のトップワインの中のさらに総合金賞)SILENE D`orを獲得しています。

このワインの骨格はルーサンヌによって支えられています。グルナッシュ ブランは、丸さとミネラル感をもたらします。ヴィオニエは、桃やアプリコットの香りを与えてくれます。

                2,200円(本体価格2,000円)  
  

予約梨では味わうことが困難『幻』ともいえるスタンダードブラン
「エントリーレベル」こう聞くと、大量に造っているワインだ、というイメージを持たれるかもしれません。
しかし、彼のエントリーワインは、出来る限り選別をし、最高のワインを造ることを目指しており、生産量も決められた量のみとなっています。
そんな彼の造るキュヴェで実は“幻”ともいえるのが、キュヴェ トラディション ブラン。
このワインで「飲む楽しみ」を感じて欲しいと言ってくれました。
(インポーター情報)

<シリル マレスのコメント>
ルーサンヌ:ワインにフレッシュ感をもたらしてくれる品種で、コスティエール ド ニームの地域で幅広く栽培されている品種。煮たレモンやピーチのようなニュアンス
グルナッシュ ブラン:ローヌ南部の伝統的な品種
マルサンヌ:ルーサンヌと似た特徴を持ち、よりフローラル感を与えてくれる。
ヴィオニエ:ローヌ北部のコンドリューの伝統的な品種。味わいに丸みや、アプリコット、フルーツのニュアンスを与える






  
2018 ロゼ デュ モンド金賞受賞 ロバート・パーカー91点!
FD−098 2022 Costières de Nîmes Rosé Cuvée Tradition

コスティール ド ニーム ロゼ キュヴェ トラディション 750ml  
《ロゼ》【辛口】 生産者:マ デ ブレサド
地域:コート デュ ローヌ
葡萄品種:サンソー(50%)、グルナッシュ(30%)、シラー(20%)


ステンレスタンクを使い18度に保ちながらセニエ法で醸造し、ブレンドします。
マロラクテック発酵はしません。
グルナッシュが甘みとまろやかさを、シラーが色の鮮やかさとまるみを、そしてサンソーが果実と新鮮さを与えアルコール分を低める働きをしています。
全体で素晴らしいバランスを作り出しています。
美しいバラの花びらの色。赤いフルーツ、イチゴやスグリの風味があります。
ロバート パーカー Jr.のホームページで、夏にお薦めする3種類のロゼのひとつに選ばれました。
美しいバラ色、はっきり感じるイチゴの甘い香り、忘れていたロゼの美味しさを思い出させてくれるワインです。

               2,420円(本体価格2,200円)  
                      
<シリル マレスのコメント>
どんなワインを造るよりも、ロゼを造ることが一番難しいと言うことに気が付きました。
何がそんなに難しいかと言いますと、美しい色合いと、アロマのちょうど良いバランスを見極めなければいけないからです。
セニエ法を用いていますので、色やバランスを鑑みて発酵途中の赤ワインからロゼ用のワインを抜いていきます。
品種によって色やアロマの抽出具合が異なるため、品種ごとに細かく管理しています。
それぞれの品種の抽出時間は、シラーは他の品種に比べて早い段階で色やアロマが抽出されるためマセラシオン開始から1時間後
すぐに取り出し、グルナッシュは24時間、サンソーは48時間と言った具合です。

  






2014ネンヴィンテージ(2,600円外税)が「デカンター2015」(南ローヌの白)特集で、最高得点を獲得!(同得点を獲得したのはこのワインを含む3アイテム)
3人のテイスターが127種類をテイスティング、Outstanding(傑出したワイン)のひとつに選出!!

F−143 2017 Costières de Nîmes Blanc Cuvée Excellence

コスティエール ド ニーム ブラン キュヴェ エクセレンス 750ml  
《白》【辛口】 生産者:マ デ ブレサド
地域:コート デュ ローヌ
葡萄品種:ルーサンヌ(80%)、グルナッシュ・ブラン(20%)
平均樹齢:16年(11〜16年) 
葡萄園面積:3ha

熟成:樽(新樽60%、一年樽40%)

収穫は、三回に分けています。1〜2回目は部分的に収穫し、3回目はより熟した葡萄を収穫します。
こうして収穫時期をずらし、全てをブレンドすることで、フレッシュかつコクのあるワインに仕上がります。
フリーランスジュースのみ使い、タンクに入れて、24時間落ち着かせます。
樽で発酵します。マロラクテック発酵はしません。
5ヶ月ほど樽(新樽60%、一年樽40%)で、バトナージュしながら熟成します。
樽の使用はワインにボディをもたらすことが目的で、樽が目立たないことが理想です。
華やかな白いプラムやピーチのアロマとほんのりスパイスの風味があります。
口当たりはまろやかで、微かに樽の風味が感じられます。

                             2,750円(本体価格2,500円)

<シリル マレスのコメント>
トラディションに比べて粘性があり、よりアロマティックですが決して樽香が支配的ではありません。
お食事だけでなく、チョコレートやチーズなど、様々なものとあわせながら楽しんで頂けるワインです。
また、コスティエール ド ニームでいかに品質の高い白ワインを造ることが出来るかを証明してくれるワインに仕上がっているかと思います。
生産量は1万本です。







マ デ ブレサドの赤を知るにはこれ
FA−679 2020 Costières de Nîmes Rouge Cuvée Tradition
コスティエール ド ニーム ルージュ キュヴェ トラデション 750ml  
《赤》【フルボディ】 生産者:マ デ ブレサド
地域:コート デュ ローヌ
葡萄品種:グルナッシュ(50%) シラ-(50%)

熟成:コンクリートタンク

100%除梗し、グルナッシュは3週間、シラ−は10日〜2週間、それぞれ別々にタンクで発酵、3週間後にブレンドし、3月〜4月に瓶詰めを行います。
ソフトでジュ−シ−な果実実はほんのりとした甘さを感じさせ、ボルド−のワインを思わせるようなバランスの良さがあります。
今からすぐに楽しめるワインですが、5〜10年は熟成ができるそうです。

                   2,200円(本体価格2,000円) 

<シリル マレスのコメント>
こちらのワインに使用する葡萄は、、同じ葡萄品種でも、いくつかの異なる区画からのものを使用しています。
またその品種の良さを引き出すために、それぞれの品種に異なるアプローチで醸造を行います。
たとえば、グルナッシュは特徴の異なる3つの区画からのものを使用し、ステンレスタンクで約2〜3週間発酵を行います。
一方シラーは5ツの異なる区画からのものを使用、コンクリートタンクで発酵といった具合です。
またそれぞれの区画の葡萄が最前の成熟度を迎え、味わいには凝縮感とともに、フレッシュ感を表現出来るよう、意識したワイン造りを心がけています。
 品種ごとの味わいの特徴は、グルナッシュはスパイスのニュアンス、シラーは若い樹齢のものであればカシスのような味わい、樹齢の古いシラーからは
フローラルなニュアンス。サンソーは果実味をもたらしてくれます。
私が目指す赤ワインのスタイルは、タンニンとアルコール感のバランスが取れた味わいですが、特にタンニンがアグレッシブにならないように心がけています。
こちらのワインは若くても楽しんで頂けますし、最長10年ほど熟成させてもお楽しみ頂けます。
こちらの生産量は7万本ほどです。





LE GUIDE HACHETTE DES VINS
「アシェット ガイド 20 19 」
2星
★★

?COUP DE COEUR
南コート デュ ローヌでは、近年最高と言われる
2016 年ヴィンテージ

熟成させた、シラー主体の農耕タイプ
FA−325 2018 Costières de Nîmes Rouge Cuvée Excellence

コスティエール ド ニーム ルージュ キュヴェ エクセレンス 750ml  
《赤》【フルボディ】 生産者:マ デ ブレサド
地域:コート デュ ローヌ
葡萄品種:シラ-(100%)
平均樹齢:15〜25年 

熟成は、10%新樽、50%1年樽、40%は2〜3年樽で、12ヶ月間行われます。
透けて通らない濃い赤色、わずかにキャラメルを思わせるミルキィさと甘さのある香り、樽熟による心地良いアクセントと、たっぷりした複雑な果実実があります。す
ぐ飲んでも楽しめますが、2年ほどキ−プしても楽しめます。
じっくりと楽しめる最高位のコスティエール ド ニームといえます。

キュヴェ エクセレンスは、開くのに時間がかかります。

                   2,750円(本体価格2,500円)  



<シリル マレスのコメント>
実はコスティエール ド ニームでは単一葡萄品種は認められていないため、シラーを主体に僅かにグルナッシュをブレンドしています。
料で表すと、バリック一樽に対して一グラス程度です。
シラーは樹齢25〜55年の3カ所の区画のものを使います。
3つのテロワールの異なる区画と特徴

これら3つの土壌の違いは見た目では全くわかりませんが、葡萄の味わいはもとより、成熟のスピードも異なります。
そのため、収穫時期モコとなり、早い場所で9月上旬から、遅い場所で9月下旬から収穫を行います。
このように同じ品種でも区画によってこれだけ味わいや成熟具合が異なりますので、それぞれの区画の葡萄を熟知し、
最適なタイミングで収穫を行うことが非常に大切です。
年間生産量は約1万5千本です。

2016年ヴィンテージについて
−シリル マレス のコメント

2016年は 私たちにとって非常に良い年でした。
春 の 雨 によって 地中に十分な水分が与えられ ました。
夏場は乾燥してい ましたが、 春の雨のおかげで、水分不足になることなく、健全な葡萄が育ちました。
厚みだけでなく上質な酸があり、 フレッシュ感と凝縮感の両方が味わいに表れています。







F−141 2019 Vin de Pays du Gard Cuvée Excellence
ヴァン ド ペイ デュ ガール キュヴェ エクセレンス 750ml  
《赤》【フルボディ】 生産者:マ デ ブレサド
地域:コート デュ ローヌ
葡萄品種:カベルネ・ソ-ヴィニオン(70%) シラ-(30%)

コスティエ-ル ド ニ-ムのエリアで造られていますが、規定外のカベルネ・ソ-ヴィニオンを使用しているため、ヴァン ド ペイとなります。
マロラクティック発酵までタンクで行い、カベルネは新樽に、シラ−は1〜2年樽に入れ、12ヶ月間熟成させています。
黒に近いしっかりとした赤色、心地良い樽の香り、しっかりした飲み応えのある力強さと、果実のまろやかさがバランス良く集中しています。

                   2,970円(本体価格2,700円)

<シリル マレスのコメント>
カベルネ ソーヴィニヨンは味わいに力強さを与えるのに対し、
シラーはエレガンスやフローラルな要素をもたらします。
但し、カベルネ ソーヴィニヨンはコスティエール ド ニームのアペラシオンで認められていないため、等級はヴァン ド ペイになります。
何故あえてカベルネ ソーヴィニヨンを使っているかというと、父がボルドーからコスティエール ド ニームの地に移住した際、
ボルドーの品種であるカベルネ ソーヴィニヨンをどうしても植えたかったという思いがあったからです。
収穫時期は遅めで、10月上旬に行います。
このカベルネ ソーヴィニヨンは非常に良く熟成するため、味わいには青ッぽさなどはなく、煮込んだ果物のような味わいがあります。
またボルドーのカベルネ ソーヴィニヨンにはない、お香のようなアロマも感じることが出来ます。
80年代に私の父が初めてこのブレンドでワインを造り始め、そのワインがあるコンクールで有名なグラン クリュよりも良い評価wぷけたことをきっかけに、
世界的にも注目を浴びるようになりました。
こちらは生産量2万本ほどで、25年ほどの長期熟成が可能です。









「父の成果があったからこそのワイン」という思いが込められています。

FB−619 2005 Vin de Pays du Gard Cabernet Syrah(Les Vignes de Mon Père

ヴァン ド ペイ デュ ガール カベルネ シラー (レ ヴィーニュ ド モン ペール) 750ml  
《赤》【フルボディ】生産者:マ デ ブレサド
葡萄品種:カベルネ ソーヴィニヨン(70%)、シラー(30%)
地域:コート デュ ローヌ
《限定260 本》
熟成:カベルネ(新樽)/シラー(2〜4 年樽)12 ヶ月間

「我が父の葡萄樹」のキュヴェ名の通り、40 年前に父ロジェの植樹したカベルネ ソーヴィニヨンを使っています
(‘05VT のラベルにこの表示はありません)。ロジェはかつて父アンリと共にオー メドックにシャトーを所有しており、移住してくる際に、ボルドーのパワフルなカベルネの苗を持ってきました。
シラーはエレガントさを与えています。コスティエール ド ニームA.C.のエリアで造られていますが、規定外のカベルネ ソーヴィニヨンを使用しているため、ヴァン ド ペイとなります。
葡萄畑は2.4haで、マロラクティック発酵までタンクで行い、熟成はオーク樽で12ヶ月行います。
カベルネは、タンニンとボディがたくましいので、新樽を使用。シラーは、エレガントなので、古いバリックを使用しています。
黒に近いしっかりした赤色。心地よい樽の香り、しっかりした飲み応えのある力強さと、果実のまろやかさがバランスよく集中しています。
アフターにカベルネのスパイシーさとタンニンが感じられます。
この土地ではベジタブルっぽさのあるカベルネとは違ったカベルネになっています。
‘05 年は非常に良い年で、フレンシュな味わいの中に、バランスが取れていました。アルコール感がしっかりと感じられます。まだ若々しい味わいがあります。甘いタンニンが感じられます。

                            3,300円(本体価格3,000円)

「パーカーズ ワイン バーゲンズ」に掲載。‘05 年が、「ワイン アドヴォケイト178」で90 点。
たっぷりの黒い果実、リコリス、ミント、そして土の要素が、このミディアム〜フルボディで果実味豊かなワインから溢れている。
この先、5〜6 年は素晴らしく熟成するだろう。 90 点 「ワインアドヴォケイト178」
FB−619は、只今品切れ中(2021年2月10日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。




樹齢60年のグルナッシュを使い、シャトーヌフ デュ パプと同じ感覚で造りました。`10年は理想に近い仕上がり。

FB−450 2010 
Costières de Nîmes Rouge Quintessence
コスティエール ド ニーム ルージュ カンテサンス 750ml  
《赤》【フルボディ】
地域:コート デュ ローヌ
葡萄品種:グルナッシュ(90%・樹齢50 年)、ムールヴェードル(5%)、シラー(5%)
熟成:バリック(2 年樽)12 ヶ月間

樹齢50 年の古いグルナッシュを主体に造られるマ デ ブレサドのトップ キュヴェです。高樹齢のグルナッシュを使ってワインが造れないかと考え、‘08 年に始めて造りました。
シャトーヌフ デュ パプと同じような感覚で造っています。
10 月上旬に収穫します。オープンタンクで発酵させます。伝統的なブルゴーニュのように、ピジャージュを行います。子供4人に手伝ってもらい、足で踏みます。(子供は大喜びです。最初は4人がかりでも、なかなかジュースが出てきません。)
2週間後、古い樽に移し12ヶ月熟成させています。ノンフィルター、ノンファイニング。2008 年がファーストヴィンテージです
。熟したベリーやハーブのアロマ、かすかにスパイスのニュアンス。やや強めのタンニンがありますが、アルコール感はさほど感じません。
生産量は非常に限られており2,000 本以下。
ワインの名前になっているカンテサンスとはギリシャ語で、「5 つの要素」を意味します。
その要素とは、@土:土壌、A風:ミストラル、B火:太陽、C水:雨、D葡萄のキュヴェを指します。母親がニーム大学のギリシャ語教授なのでこの名前を付けたそうです。
ボトルはアルル村で17 世紀に見つかったものをまねて造った美しい形のものを使っています。’10 年は理想に近い仕上がりでした。
‘10 年が、「ワイン アドヴォケイト203」で90 点。

                           4,180円(本体価格3,800円)  
円高差益還元により価格がお安くなってます!

グルナッシュ90%、ムールヴェードル5%、シラー5%、このドメーヌで最も樹齢の古い葡萄から造られている。2010年のカンテサンスは、1ヘクタール当たり20hlと非常識なほど収量が低い。このずば抜けたワインは、赤や黒の果実(主にキルシュやイチゴ)の魅惑的なブーケを持ち、ミディアムからフルボディ、素晴らしくピュアな果実味、心地よいテクスチャ、良質な酸、甘いタンニンが広がる。この官能的でまろやか、豊かさに恵まれたワインは、この先3~4 年は楽しめるだろう。 90 点 「ワイン アドヴォケイト 203」

<シリル マレスのコメント>
カンテサンスは最も新しく誕生したワインで、2008年がファーストヴィンテージです。
95%使用しているグルナッシュは、約55年と樹齢が古く、それに伴って僅か15hl/haと収量が少なくなっています。
そのため年間生産量も2,000〜3,000本が最大です。
凝縮感が強く、骨格もしっかりとしていてタンニンが強すぎる傾向にあるため、どうやったらいいワインが出来るか試行錯誤を重ねたワインでもあります。
コノグルナッシュは、シラーやカベルネ ソーヴィニヨンの様に色は濃くありませんが、アルコール度数が高くなります。
アロマにはラズベリー、そして胡椒のスパイス感が感じられます。私がこのワインで表現しようとした、エレガンスを感じて頂けるかと思います。
2011年ヴィンテージ、試飲時のコメントです。




プレミアムワイン
2016年4月30日ネット掲載制限解除
2016年10月7日当店入荷
娘の誕生、そしてミレニアムワイン
マレの秘蔵ワイン

FB−931 2000 Vin de Pays du Gard Cuvee Excellence
ヴァン ド ペイ デュ ガール キュヴェ エクセレンス 750ml   
《赤》【フルボディ】
地域:コート デュ ローヌ
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニオン(70%)新樽、シラー(30%)2〜4年樽
アルコール度数:14.5%

開くと一帯に華やかなこりが広がり、心地よく酔いしれます。
マレ氏は、
「驚くほどよい熟成をしている、15年は熟成していくワインかと思っていた・・・」
と言われるとおり、円熟の極みが楽しめ、素晴らしいの一言です。
今がまさにベストなタイミングです。
2008年からは“Les Vines de Mom Pere”と名前が加えられています。

    5,616円(本体価格5,200円)

マレに取って、記念すべき長女が生まれた年でもあり、同時にミレニアムだった為、当然、このワインを取り置いていたそうです。
これから迎える彼女の成人式、結婚式用の御祝いの主役のワインなのだそうです。
このワインは当然、秘蔵としての特別な価格です。
この新しい21世紀を生きる中、皆様がこのワインを味わいながら、足早に過ぎ去ったこの15年間を一瞬でも振り返ることが出来たらと願っております。
FB−931は、只今品切れ中(2016年10月22日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。