ワインショップ飛附屋・トップイタリアワイン・トスカーナファットリア ディ バニョーロ

【Fattoria di Bagnolo:ファットリーア ディ バニョーロ】


「君主論」で知られる、マキアヴェリが所有したこともある美しい荘園
ファットリーア ディ バニョーロはフィレンツェからすぐ南、インプルネータの美しい丘にあり、現在はバルトリーニ バルデリ侯爵家によって所有されています。16世紀後半には、祖先のフランチェスコ バルトリーニ バルデリがメディチ家のトスカーナ大公 コジモ2世の秘書官を務めたという由緒有る家柄です。このファットリーア ディ バニョーロは「君主論」で知られるマキアヴェリ家がかつて所有していたこともある美しい荘園で、これを気に入ったバルトロメオ バルトリーニ バルデリが1811年に夏の別荘として購入したものです。75haもある所有地の内、葡萄畑の面積は10ha、標高220m、風通しと日当たりの良い丘の上にあり、土壌は砂利の多い泥灰岩と粘土質です。サンジョヴェーゼ、コロリーノの他カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロを栽培しています。5haがキャンティ コッリ フィオレンティーニ、5haがI.G.T.のためのものです。葡萄樹の仕立てはシングル グイヨ、生産量は全体で年間僅かに25,000本という少量生産、エノロゴは国際的にも有名なロレンツォ ランディが担当しています。
I.G.T.のカプロ ロッソは、2004年のワイン チャレンジ ロンドンで`01が金賞を受賞、`03が「ドゥエミラヴィニ」で4房、「ヴェロネッリ」で3つ星獲得など、数々のコンクールやワインガイドで高い評価を得ている注目の生産者です。

【ヴィニタリーでインポーターが聞いた話】
200年前から土地を所有していたが、本格的にワイン造りを始めたのは15年前だった。それまでは金融関係に努めていたが、自分の人生なのだから自分の好きなことをしたいと考え、ワイン造りを始めた。目指しているワインはエレガントでフルーティなハイレベルのワイン。葡萄は毎年手で収穫しているエノロジストはロレンツォ ランディが担っている。ロレンツォ ランディとは魚釣り仲間であり友人だ。今でこそロレンツォ ランディは有名だが、ファットリーア ディ バニョーロのエノロジストを始めた頃は若いエノロゴでしかなかった。当時、ボルドー大学とロレンツォ ランディと自分とでコロリーノの研究をしていた。そのころの彼の聡明さに惹かれ採用した。彼は何も言わなくても畑にしょっちゅう来て、葡萄や畑の状態を観察している。「良いワインには時間が掛かる。短時間で造ることは出来ない。ワインはエレガントであることが大切で、力強さは二次元的なものだ。」
(2008年1月)

  


キャンティ クラッシコに似たテロワール
ファットーリア バニョーロが畑を所有するエリア、キャンティ コッリ フィオレンティーニは、その名前のとおり、古都フィレンツェのすぐ近くで、
背景の丘の向こう約8キロ先にはフィレンツェの町が広がっています。
「個々は政治的な理由でキャンティ クラッシコから外れたエリアですが、キャンティ クラッシコとは土壌も似ており、作り手次第でキャンティ クラッシコを超えるワインを生産できる。」
とマルコは語ります。
ヴィンテージ情報
2012年の作柄
冬にトスカーナではあり得ないほどの雪が降りました。
開花の時期は遅く、夏は非常に暑く、気温が40度にもなる日が続きました。
そのため、葡萄が乾きすぎていて最初は不安でした。
しかし、9月に入り状況は一変しました。
天候が通常に戻り、急いで収穫をする必要が無くなり、状況を見ながら自分のタイミングで収穫をすることが出来ました。
収穫量は例年と比べて15%減りましたが、アルコールも高くなく、しっかりとしたストラクチャがあり、果実もアロマも保ったままのワインに仕立てることが出来ました。
2012年は天候が特異だったため、ハードな仕事を強いられましたが、最終的には非常に良いヴィンテージとなりました。
2015年の作柄
ベストヴィンテージ。
フレッシュで若々しい色合いがあり、タンニンのバランスが良く、長く熟成できるワインが出来ました。
年初は不安定な天候でしたが、5月6月の天候もよく、夏から収穫時期までは素晴らしい気候条件となりました。
「本当に、本当に素晴らしいヴィンテージ!良いワインを造るためには天候が重要です。
2015年は自然が助けてくれた年です。自然との良い関係があるからその恩恵を受けることが出来ました。」
(2019年5月)



キャンティ クラッシコとほぼ同じテロワールを持っています
I−532 2019 Chianti Colli Fiorentini
キャンティ コッリ フィオレンティーニ 750ml   
《赤》【フルボディ】等級:D.O.C.G.
生産者:ファットリーア ディ バニョーロ
葡萄品種:サンジョヴェーゼ(90%)、その他(10%)
生産量:10,000本

収穫は厳しい選別を行いながら全て手摘みで行います。発酵は温度管理装置附きのステンレスタンクで約26℃〜28℃で行われます。
マセラシオンは11日間、その間にデレスタージュ(液抜き静置)、パンチングダウンを行います。マロラクティック発酵もタンクで行います。
熟成は大きさの違うオーク樽で6ヶ月、瓶詰めしてから最低でも2ヶ月、18℃の温度に保たれたセラーで寝かせてから出荷しています。
深いルビーレッド、イチゴやスグリ、スミレの香りが感じられ、エレガントでこなれたタンニンのバランスの取れた味わいです。
`05年が「ガンベロ ロッソ」で2グラス(ハイコストパフォーマンスの*マーク付き)を獲得しています。

                        2,750円(本体価格2,500円)  


   〜インポーターによるテイスティングコメント〜(2008/2/4試飲)2008年ヴィンテージ

色合い・・・中心は黒に近い赤紫色。見事にエッジまでしっかり色づいている。
香り  ・・・鼻を近づける前からカシスやストロベリーのような甘いフルーツの香りが感じられる。飲む前からたっぷりの果実が目に浮かぶ。スワリングすると湿った土、鉄分、ハーブなど複雑な香りが加わる。
味わい・・・深みとコクがあり、ボディが厚く、おしよせてくる凝縮された果実味。粘性が強くトロトロ好きの方にオススメ。前頁のI-508とは180度違うワイン。タンニンがしっかりとあり、熟成も期待できる。抜栓して2〜3時間経つとよりエレガントさが引き立ちます。
こんな料理に・・・柔らかく煮込んだビーフシチュー、牛肉のごぼう巻き、煮込みハンバーグ、アスパラのベーコン巻き






「ジャミーなキアンティにしたくない」、新鮮な味わいがバニョーロらしさ
I−533 2015 Chianti Colli Fiorentini Reserva
キャンティ コッリ フィオレンティーニ レセルヴァ 750ml    
《赤》【フルボディ】等級:D.O.C.G.
生産者:ファットリーア ディ バニョーロ
葡萄品種:サンジョヴェーゼ(90%)、その他(10%)
生産量:4,000本

収穫は厳しい選別を行いながら全て手摘みで行います。発酵は温度管理装置附きのステンレスタンクで約26℃〜28℃で行われます。
マセラシオンは15日間、その間にデレスタージュ(液抜き静置)、パンチングダウンを行います。
マロラクティック発酵はステンレスタンクで行います。8ヶ月間バリックとトノーで熟成させ、その後さらに14ヶ月間、大きさの異なるオーク樽、ステンレスタンクを使用してさらに寝かせます。
瓶詰めしてから最低でも4ヶ月、18℃の温度に保たれたセラーで瓶熟させます。
色は明るいガーネットの入り始めた濃いルビー。非常に集約されて厚みがあり、ブラックベリーや花、スパイスの香りが感じられます。
タンニンはエレガントで、丸くバランスの取れた味わいです。長い余韻が感じられます。


                       4,620円(本体価格4,200円)

             〜インポーターによるテイスティングコメント〜(2008/2/4試飲)2003年ヴィンテージ

色合い・・・うっすらえんじがかった照りのある黒紫。中心は濃く、透けて通らないが、全体的に明るくなりかけている。
香り  ・・・タバコ、スミレやローズマリー、はっきりと感じる樽のヴァニラ。スワリングすると干しブドウやアマローネのような香り。他のキアンティとは違い、田舎くささはなく、モダンでスマートな印象。
味わい・・・ゴージャス!!抜栓してすぐしっかりとしたタンニンが感じられますが、時間(2〜3時間は必要)と共にタンニンはエレガントに。かみごたえのある肉厚な果実味、力強いのに清らかな印象。シルキーでまろやか。モダンながら重すぎない。バランスが抜群、余韻も長く、トレビッキエリのワインと比べても劣らない逸品。
こんな料理に・・・長時間込んだみそ煮込み、ラム肉のソテー、







サンジョヴェーゼを80%使った、バニョーロのベスト セレクション
I−534 2006 Capro Rosso
カプロ ロッソ 750ml
  
《赤》【フルボディ】等級:I.G.T.コッリ デッラ トスカーナ チェントラル
生産者:ファットリーア ディ バニョーロ
葡萄品種:サンジョヴェーゼ(80%)、コロリーノ(10%)、カベルネ・ソーヴィニヨン(10%)
生産量:5,000本


収穫は厳しい選別を行いながら全て手摘みで行います。発酵は温度管理装置附きのステンレスタンクで約26℃〜28℃で行われます。
マセラシオンは15日間、その間にデレスタージュ(液抜き静置)、パンチングダウンを行います。
マロラクティック発酵はステンレスタンクで行います。熟成はアリエ産のミディアムローストのバリックの新樽とトノーで12ヶ月、その後、瓶詰めしてから最低でも4ヶ月、18℃の温度に保たれたセラーで寝かせています。
非常に濃くて深いルビー色、集約されていて厚みがあります。
ブラックベリー、ブラックチェリー、樽から来るタバコやバニラの香り。凝縮感があり、フルーティで丸みのあるとてもバランスの取れた味わいです。
全体に良くまとまっていて、しっかりとしたタンニンが感じられます。口に含むと力強く持続性があり、長い余韻が感じられます。後味にチョコレートのフレイバーが香ります。


             
4,620円(本体価格4,200円)

I−534は、只今品切れ中(2022年8月15日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。