ワインショップ飛附屋トップフランスワイン・ロワール河流域ドメーヌ・フランシス・エ・フランソワーズ・デブルド

【Domaine Francis et Françoise Desbourdes:ドメーヌ フランシス エ フランソワーズ デブルド】

1925年から続くデブルド家は、現在3代目のフランシスとフランソワーズが担っています。1976年までは主に酪農・乳業を営んでいたデブルド家は、1960年代前半頃から家業の傍らに行っていたブドウ栽培・ワイン造りが中心となっていきます。1980年、シノンが原産地統制呼称ワインに認定され、その2年後の1982年に1,10haの畑からシノン造りをスタート、それから1991年までの間、レイモン Raymondとソランジュ Solange間に少しずつ畑を増やしていきました。現在、デブルト家はパンズー Panzoultのコミューン内、緑に囲まれ素晴らしい景観を誇る谷「ラルパンティ」に13haの畑を有し(主に1988年の先代が引退の際購入したもの)、そこには赤ワイン用のカベルネ・フラン種(樹齢30年)が植えられています。
ラルパンティの畑は、表面を小石と砂混じりの粘土石灰質で覆われた石灰質土壌で構成されています。この土壌性質は、水分の蒸発を最小限に留めることができ、水はけが良いため余分な水分を被ることがありません。また、畑は傾斜地に位置しているので風通しがよく、いつも清潔な状態を保つことができます。シノン特有のフルーティーなワインを生み出すには最適なミクロ・クリマです。
ラルパンティの畑のすぐ近くに真北に向いた傾斜地がありますが、デブルト家はそこを採掘しカーヴとして使用しています。勾配が険しい上に、粘土質を過剰に含んだ白亜質土壌はブドウ栽培には適さないものの、低温を一定に保つのでワインの熟成には理想的とされています。
デブルト家では以前、石製の発酵タンクと圧搾機を使用していました。これと同じ石で作られた19世紀の建造物がラルパンティからほど近い場所にいくつか見られます。この建造物の中で最も新しいと言われるものでも、100年以上前に遡るものと言われています。1970年代前半には、石製タンクからコンクリート漕へ、その後の1983年にはステンレス製タンクを導入、その同時期に温度機能設備も導入し、醸造には最新の技術で確かな設備を採り入れ始めました。
非常に優良なヴィニュロンとして知られるデブルド家のシノンは、例年パリの農事コンクールで、金賞や銀賞などの栄誉に輝いています。

シノンについて Chinon AC
シノンACは、ロワールLoire河左岸、ヴィエンヌ Vienne河の合流する地点を中心に広がっています。シノンのワインは、ブドウの育まれる地域によって異なり、大きく2つのタイプに分類されます。砂地や砂利質の河川流域から小石混じりの粘土質の台地にかけて広がる土壌からは、軽快な若飲みタイプのワインが生まれ、粘土質や粘土石灰質の堅固な傾斜地からは、コクのある熟成タイプのワインが生まれます。中でも傾斜地から生まれるシノンが最も素晴らしいと言われています。
シノンとよく比較されるアペラシオンとして、ロワール河対岸のブルグイユ Bourgueil ACが挙げられますが、ブルグイユも同様に河川流域から生まれたものと、傾斜地から生まれたものとでは、違った性格のワインが生まれます。
シノンの赤ワインは、一般的にルビー色を呈し、フレッシュで繊細な印象を受けます。すみれのアロマが特徴で、ヴィンテージによっては40年近い熟成に耐えるものもありますが、基本的にはあまり長熟させない方がよいでしょう。ブルグイユに比べると、ライトでやさしい印象の、比較的若飲みタイプのワインです。
1980年6月4日、シノン(赤、ロゼ、白)は原産地統制呼称に認定されました。赤は、カベルネ・フラン種(現地ではカベルネ・ブルトン Cabernet Bretonと呼ぶ)を主体に、10%以下のカベルネ・ソーヴィニヨン種の使用が認められています。



2009 Chinon L`Arpenty Cuvée Prestige

シノン ラルパンティ キュヴェ プレスティージュ 750ml  
《赤》【フルボディ】 生産者:ドメーヌ フランシス エ フランソワーズ デブルド
葡萄品種:カベルネ・フラン100%

現在、デブルド家はパンズー/Panzoultのコミューン内にある、緑に囲まれ、
素晴らしい景観を誇る谷「ラルパンティ/L'Arpenty」に13ヘクタールの畑を有し
(主に1988年に先代が引退の際に購入したもの)、赤ワイン用のカベルネ・フラン(平均樹齢30年)が植えられています。
「ラルパンティ」の畑は、表面を小石と砂混じりの粘土石灰質で覆われた石灰質土壌で構成されています。
この土壌性質は、水分の蒸発を最小限に留めることができ、水はけが良いため余分な水分の影響を受けることがありません。

              3,024円(本体価格2,800円)

ごめんなさい、只今品切れ中(2016年3月29日)です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。


評価など
■2001年版 アシェット フランス・ワイン・ガイド Le Guide Hachette des Vinsde Franceより
‘98ヴィンテージの評価 ★★
「先代が開墾した畑ラルパンティの当主フランシス・デブルドは、シノンの品質をより厳密に管理するため、カーヴのリーニュアルをしたばかり。ワインは完全に調和した味わいで、深みのあるタンニンが特徴。洋梨、マジパン(アーモンドのペーストを砂糖でかためた菓子)や桃のアロマ、その中に微かに感じられる野いちごの香りにも注目したい。非常にバランスのとれた、美味なワイン。」

■2003年版 ギッド・デュセール・ジェルベール・デ・ヴァン・ド・フランス Guide Dussert-Gerber des Vins de Franceより
‘00ヴィンテージについて
「シノンのトップ・ドメーヌ(☆☆☆☆☆)であるデブルド家のシノンにはとても魅了された。ヴィエンヌ河沿いに位置する小石混じりの傾斜地のテロワールの特徴が非常に顕著に表れている。凝縮した香り、豊満な口中、輝き亘るローブ、長い余韻を残す果実味、そして、上品でしっかりとバランスが取れた肉付き。見事に熟成している。絶対飲んでおきたいワイン。」