改革により、ボルドー シュペリュール のトップのひとつに
シャトーフルール オー ゴーサンは、フロンサックの西、ヴェラック村に位置しています。
1941年から 4世代にわたって続く家族経営の生産者です。
現在、 4代目のエルヴェ リュイエ（写真 上 ）がシャトーを引き継ぎ、ワイン造りを行っています。
1990年より全面的な改革を行い、葡萄の栽培方法も一新しました。
また数年間をかけてセラーに投資を行い、最新設備を整え、現代的なワイナリーへと生まれ変わりました。
近年では、ボルドー シュペリュールのトップのひとつに位置付けられ、ヴィンテージに左右されない安定性と品質の高さが評価されています。
数種類の品種を混ぜて造るボルドーブレンド、「シャトー フルール オー ゴーサン」の他に、
ボルドーでは珍しい単一品種によるキュヴェ、マルベック 100による“ラ ヴィミニエール”やカベルネ フラン 100％による”ラ ベルジュロネット“でも注目を浴びています。
ワイン造りの哲学
エルヴェが目指すのは、テロワールを尊重したワイン造りです。
「ヴィテージごとに異なる物語がある。我々はそ れを受け入れ、寄り添うようにしている。」と言います。
また、「テロワールを重視する我々のワイン造りのアプローチにおいて、自然が最も大きな力を持つんだ。」と オーナーのエルヴェ リュイエは 語ります。
しかし、それは熟成を待たなければ飲み頃にならないワインと言う意味ではありません。
シャトー フルール オー ゴーサンの特徴は「フィネスとエレガンス」であり、豊かなアロマと力強いタンニンが素晴らしく調和しています。
近年のヴィンテージ情報
2018年 ・・・・・ 2016 年同様の収量を確保することができ まし たが、通常よりも少し早い収穫 でした 。
雨が少 なく 区画ごとに多くの確認が必要で した 。
春は非常に厳しい状況でベト病が 発生しました 。銅と水と塩を混ぜた液体を 2 回撒 き、 被害を 防ぐことが出来ました 。
ボルドー液ではない ですが 効果がしっかり出て います。 テール（ FC189 ）も生産でき まし た。
2017年 ・・・・・・ 4 月に大きな霜害があり、収穫量が大幅に減ったため、 販売用のワインは 全く造れませんでした。
2016年 ・・・・・・ 抜きん出たヴィンテージ。 10 月初旬に収穫スタート。
まずは 10ha から始め、 1 週間後に残り の収穫を始めました 。
タンニンが柔らかくなった区画から順番に収穫 を行うことが出来、天候に左右されることなく 自分たちのタイミングで 収穫 出来た ため素晴らしい品質のワイン に なりました。
南向きで 日当たりが良い好立地の葡萄畑所有する
葡萄栽培が可能な 畑は 40ha、 27の区画に分かれています。
フロンサックの丘の上に広がっており、石灰岩を多く含む粘土石灰質土壌です。
南向きのため、たいへん日当たりが良い場所にあり、非常に集約のある葡萄が出来ます。 葡萄の平均樹齢は 30 年 、 古いものだと 50 年 の 樹 も あります。
栽培しているのは 90％がメルロ、残りがカベルネ フラン、カベルネ ソーヴィニヨン、マルベック です。また、 2018年に 新しく ソーヴィ ニヨン ブラン を植えました。
サスティナブル （持続可能）な 農法 を取り入れています。
現在は「 A REA 」という認証を受けています。 今後 HVE の認証を受ける予定 です 。
この認証は 畑だけではなく、ワイン造り全体に関わる全ての活動に関して、環境保全に留意したもので す。
例えば、フルール オー ゴーサンでは、 畑の肥料は家畜の糞などを使用 します。
また、 畑の周りはおよそ 30ha の森が広がって おり、 森を残し環境に配慮し生物多様性を重視してい ます 。
さらに、 畑の横に貯水タンク （写真 左 があり、ワイナリーで使った水をためておき、畑で再利用 しているなどが挙げられます 。
最新の収穫機による畑での選別
収穫は10 月 に行います。収穫時期は 5 名 増員して行 います 。
収穫は 葡萄を フレッシュ な状態に キープ し酸化 しない ようにするため、気温が低い 夜中の3 時 頃 から スタートします 。
葡萄が完璧な状態 を 逃さない よう に 全て 機械で 一気に 収穫 します 。
収穫した葡萄は同時に選別機（写真右）を使用してその場で選別します 。
さらに、 最新の 光学式 選別機使って、収穫した葡萄を厳しく選別 します 。
同時に不要な葉や枝も除きます。 このように収穫時と収穫後に、厳しい選別を徹底して行うことで品質の高いワインが出来上がります。
発酵前に短期間の低温マセラシオン
伝統的な造りが重要視 されるボルドーでバリックではなく 400l の樽を 導入早朝に収穫した葡萄をタンクに入れ10 度に保ち、発酵前に 短期間 低温マセラシオンを行 います。
葡萄の皮がゆっくり破れ始めたら 2 2 度で発酵させ ます 。
低温の環境下でも働く 特別な 選別酵母を使用して発酵を促します。
赤 ワインは通常ならば 28 度での発酵 をしますが 、 きれいな果実味を得るために、フルール オー ゴーサンでは 22 度 前後で行います 。
通常よりも長い 10 日間のアルコール発酵を行 います 。
アルコール発酵後 27 度に温度を上げてワインにボリュームとボディを与え ます 。
期間は定めて いません が 15 日から 20 日間ほど です 。
その後フリーランジュースを取り出す前に 1 日 2 回エルヴェがテイスティングを行い、ワインにフィネスとエレガンスさが出たら取り出 します （この時点で果皮と種を分離する）。
フリーランジュースを取り出した後、残った果皮は特別な水平型バスケットプレス機（ 写真 右 ）でプレスジュースを取り出 します 。
種が潰れることなくゆっくり と 12hl を 20 分かけて行う）柔らかいプレスを行うことで、クリーンなジュースを得ることができ ます 。
アルコール発酵後、 ステンレスタンクで マロラクティック発酵を行 います 。
熟成は ラ ベルジュロネットは、樽（ 400L ）とステンレスタンクの両方を 使い、ラヴィミニエールは樽（ 400L ）を使用 します 。
バリックよりも大きい 400L の樽を使う理由は、樽が果実味を覆い隠さないようにするため です 。
ＦＣ−１９０ ２０１１ Ｃｈâｔｅａｕ Ｆｌｅｕｒ Ｈａｕｔ Ｇａｕｓｓｅｎｓ
シャトー フルール オー ゴーサン ７５０ｍｌ 《赤》【フルボディ】
フランス／ボルドー／ボルドー シュペリュール
生産者：シャトー フルール オー ゴーサン
葡萄品種：メルロ 90%、カベルネ フラン&カベルネ ソーヴィニヨン 10%
熟成：50％をフレンチオーク樽で 6 ヶ月
畑は南向きで日当たりのよい場所にあります。
栽植密度は 4,500 本/ha、収穫量は 48hL/ha です。
質の高い葡萄を得るため、芽かき、グリーンハーベストを行い、葡萄が完熟するよう葉落としを丁寧 に行います。
発酵前に 7 度で 48 時間、コールド マセレーションさせます。
温度管理したステンレスタンクで発 酵させます。
50％をフレンチオークの樽で 6 ヶ月、残りはステンレスタンクで熟成させます。
輝きのあるガーネット色、カシスやブラックベリーのピュアなアロマ、繊細な樽の香り、ベルベット のようにしなやかな口当たりです。
バランスのとれた力強いタンニン、エレガントで洗練された長い 余韻があります。
２，４２０円（本体価格２，２００円）
「ル ギド アシェット デ ヴァン 2014」掲載、「ル ギド ベタンヌ＆ドゥソーヴ デ ヴァン ド フランス 2014」14 点、「レ メイユール ヴァン ド フランス 2013」★/15 点
ＦＣ−１９０は、只今品切れ中（２０２３年１２月３日）です。次回入荷まで今しばらくお待ち下さいませ。
ＦＣ−９５１ ２０１５ Ｔｅｒｒｅ Ｃｈâｔｅａｕ Ｆｌｅｕｒ Ｈａｕｔ Ｇａｕｓｓｅｎｓ
テール シャトー フルール オー ゴーサン ７５０ｍｌ 
《赤》【フルボディ】
＜Alc. 14.0％＞
国／地域等：フランス／ボルドー／A.O.C. ボルドー シュペリュール
葡萄品種：メルロ90%、カベルネ フラン&カベルネ ソーヴィニヨン10%
熟成：400Lのフレンチオーク樽で6ヶ月
優れたヴィンテージにのみ生産する特別なキュヴェです。
「テール」は、地球という意味で付けました。
素晴らしく深く美 しいガーネット色。
エレガントで調和のとれたアロマには、黒い果実、そしてかすかに森の下生え、そして樽の要素が感 じられます。
口に含むと丸みがあり、ベルベットのようにしなやかです。
よく熟してしなやかなタンニンのおかげで、豊 かな骨格がもたらされています。
長く心地よい余韻があります。
シャトー フルール オー ゴーサン（品番：FC190） はステンレスタンクと樽で熟成させますが、このワインは400Lのフレンチオーク樽で6ヶ月熟成させます。
清澄せず、 フィルターもかけません。
これまで生産されたヴィンテージは、2009年、2012年、2014年、2015年です。
２，８６０円（本体価格２，６００円）
